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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第169回

もはやローカル動画生成AIの枠におさまらない。MiniMax H3の奥が深すぎる

2026年08月17日 07時00分更新

文● 新清士

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“モヤモヤ”状態で生成結果を確認する手法

 H3を触っていて何よりつらいのは、10分待って出てきたものを微修正し、その結果を待って、また微修正と再生成を繰り返すのに、かなり骨が折れることです。動画AIは条件を変えると、出力結果も変わってしまいます。そのため、同じ条件を維持しなければならないという制約がつくのです。

 そんな中、鈴木憂一(@yu_ichi_suzuki)さんが面白い方法論を提案されていました。確認用にステップ数自体を減らしてしまえばいいのではというアプローチです。ステップ数を5と1/4にすることで、生成時間は半分以下にすることができます。生成される動画はまだモヤモヤした状態になるものの、プロンプトや構図などの確認に使えるというものです。同じプロンプトであっても、シード値によってかなり違った結果が出ます。

 いくつも生成してみて、気に入ったシード値のものを選び、時間をかけて生成したいものを絞ってから20ステップで生成して、“清書”するというやり方です。

△鈴木さんがXで紹介している手法

 筆者の環境では、この方法を3ステップで導入してみたところ、生成時間は3分20秒程度まで圧縮できるようになりました。重要なのはプロンプトの確認が容易になったことです。明日来子さんと、戦車との対決シーンでは、プロンプトがなかなか意図通りに動かず悩んだのが、明日来子さんが、後ろを向いて銃を構えて、戦車に発砲してほしかったのです。

 ところが失敗した動画では、明日来子さんは、前方に銃を構えて戦車と一緒になって発砲し始めます。少しずつプロンプトを変えて試していたのですが、そのたびに約10分待たされるわけで、かなり苦痛でした。そこに鈴木さんの手法を使うことで約3分に縮めたことで、きちんと明日来子さんが振り向いたまま発砲して、最後は走り出して逃げるという意図通りになったかを確認できるベース動画を作ることができました。その上で、冒頭の最終的な動画に仕上げていきました。

 この方法は、これまでクラウドAIサービスには搭載されていなかったもので、ローカルで使える強みを発揮できる手法です。

戦車と一緒になって前方に向けて発砲を始める明日来子さん

△動画生成の失敗例2本

動画のスクリーンショットから。左が完成画像、右がステップ3の画像。同じ条件、同じシード値なので、確認に向いている

△完成動画とステップ3の動画を比較したもの

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