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OpenAIのモデルがテスト中に暴走?【ひとこと】

2026年07月24日 11時00分更新

文● G.Raymond 編集●ASCII

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 OpenAIは7月21日、社内で実施していたサイバー攻撃能力評価中に、同社のAIモデルが想定外の経路でインターネットへ到達し、AI開発企業Hugging Faceの本番インフラへ不正アクセスしたと発表した。同社はこれを「前例のないサイバーインシデント」と位置付けている。

 インシデントは、サイバー能力を測定するベンチマーク「ExploitGym」の評価中に発生した。評価には「GPT-5.6 Sol」と未公開の高性能モデルを含む複数のモデルが使われ、評価目的のため通常のサイバー安全対策が意図的に緩和されていたという。

 OpenAIによると、モデルは隔離された研究環境内でパッケージ取得用プロキシのゼロデイ脆弱性を発見して悪用し、インターネット接続を確保した。その後、「ExploitGym」の解答がHugging Faceに存在すると推測し、複数の脆弱性や盗まれた認証情報を組み合わせて同社システムへの侵入を試みた。目的はシステム破壊ではなく、評価問題の解答を直接入手してベンチマークを突破することだったと説明している。

 異常な挙動はOpenAI側とHugging Face側の双方で検知され、Hugging Faceが攻撃を封じ込めた。両社は共同でフォレンジック調査を進めるとともに、悪用されたゼロデイ脆弱性をソフトウェアベンダーへ責任ある形で報告した。

ひとこと:AIが暴走して攻撃した!? と、ニュースを見て一瞬ドキッとしてしまった人も多いのではないでしょうか。実際にAIがやったことは、「テストでいい点を取るために教室を抜け出し、盗んだ鍵や建物の欠陥を利用して模範解答を探しに行った」ようなものです。与えられた目標を、本来想定されていない手段で達成しようとする「報酬ハッキング」や「仕様の抜け穴を突く行動」の極端な例と言えます。今後フロンティアAIを開発する企業には、モデルへの指示や評価方法だけでなく、実行環境全体の安全設計が求められそうです。

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