MSI「Prestige 13 AI+ A3M」レビュー
13インチビジネスノートの理想を詰め込んだ新型、Core Ultra 9 386H搭載で、サイズと重量、性能、バッテリー駆動時間のバランスが絶妙だった
約15時間のスタミナ。一日中ACアダプターなしで使えるバッテリー性能
バッテリー性能も本製品の大きな魅力だ。「PCMark 10 Modern Office Battery Life」テストでは、電源設定「バランス」、輝度20%、バッテリー30%で低消費電力という条件で14時間59分(100%→3%)という結果を叩き出した。スコアも8936と高く、実際のオフィスワーク環境でもほぼ一日中ACアダプターなしで使い続けられるだろう。
これだけのスタミナを実現できるのは、Core Ultra シリーズ3の低消費電力設計と、有機ELパネルの効率的な発光特性によるところが大きい。充電はThunderbolt 4対応のUSB-Cポートから行なえるため、USB PDに対応した薄型アダプターやモバイルバッテリーとの組み合わせも自由度が高い。
Thunderbolt 4を2ポート備え、拡張性にも抜かりなし
インターフェースは、Thunderbolt 4 Type-C(USB PD対応)×2、USB3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、オーディオコンボジャック×1、microSDカードリーダーを搭載する。Thunderbolt 4が2ポートあることで、外部モニターへの接続と充電を同時に行なえるのは実用的だ。外出先では1本のケーブルだけでドッキングステーションに接続し、デスクトップPCのような環境をすぐに整えられる。また、Thunderbolt 4対応のM.2 NVMe SSDエンクロージャーを用いて、高速な外付けストレージとして活用もできるので、内蔵ストレージが逼迫しても快適性を保てる。
無線周りも最新のWi-Fi 7にも対応しており、対応ルーターがあれば次世代の高速無線通信も活かせる。クラウドサービスや大容量ファイルの転送が中心となる現代のビジネス環境において、この無線性能の余裕は心強い。セキュリティ面では指紋認証センサーを備え、物理的なプライバシーシャッター付きのWebカメラも搭載。ビジネスPCとして押さえておくべき基本がきちんと実装されている。
AI時代のビジネスモバイルPCの答えがここにある
「Prestige 13 AI+ A3M」は、モバイルノートPCに求められるすべての要素を妥協なく統合した一台だ。約899gという軽量ボディー、約15時間のバッテリー駆動、OLEDならではの美しいディスプレー、そして最新NPU搭載によるAI処理性能。これだけの条件をこのボディーサイズに収めた完成度の高さには、目を見張るものがある。
現時点では、NPUのパワーをフル活用できるアプリはまだ限られているが、Copilot+ PCに対応したアプリが続々と登場してきている今、このプロセッサーを選んでおくことは将来を見据えた正しい判断となるはず。AI機能が当たり前になる時代が来たとき、このマシンの価値はさらに大きくなるはずだ。
なお、今回評価したのはCore Ultra 9 386H・32GBメモリー・1TB SSDを搭載する最上位構成だが、よりリーズナブルなスペックのモデルもラインアップされているので、予算や用途に合わせて選択するとよいだろう。
実売価格は27万8000円前後。メモリー価格の高騰で従来製品より高価になっているものの、毎日持ち歩くビジネスの相棒として長く使い続けることを考えれば、その価値は十分にある。AIの時代を先取りしながら、どこへでも軽やかに持ち運べるプレミアムモバイルPCを探しているなら、本製品は間違いなく選択肢の最上位に置くべき一台だ。
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