MSI「Prestige 13 AI+ A3M」レビュー
13インチビジネスノートの理想を詰め込んだ新型、Core Ultra 9 386H搭載で、サイズと重量、性能、バッテリー駆動時間のバランスが絶妙だった
最大50 TOPSのNPUを内蔵!最新インテル Core Ultra 9 386H搭載によるAI時代の進化
搭載プロセッサーは、最新のインテル Core Ultra 9 386H(シリーズ3)。16コア(4P+8E+4LPE)/16スレッド構成で、最大動作周波数は4.9GHz。この世代から大きく強化されたNPU(Neural Processing Unit)は最大50 TOPSのAI処理性能を持ち、Copilot+ PCの認定要件を満たすモデルだ。
メモリーはLPDDR5X 32GB、ストレージはM.2 NVMe SSD 1TBで、「CrystalDiskMark 9.0.1」での計測ではシーケンシャルリードが約6982MB/秒、ライトが約5947MB/秒と、PCIe Gen 4対応SSDとして最上位クラスの速度を示している。大容量のファイルを扱う機会が多いビジネスユーザーも、ストレスを感じることはないはずだ。
NPUの恩恵は、Windows 11の「リコール」機能やビデオ会議中のノイズキャンセリング・背景ぼかしなど、Copilot+ PC専用機能をCPUやGPUに負担をかけることなくバックグラウンドで処理できることにある。今後、NPUに最適化されたビジネスアプリが続々と登場することを考えると、今このタイミングでNPU搭載モデルを選んでおくことは、将来への確かな投資と言える。
ビジネス向けとして最上クラスのベンチマーク結果
早速、各種ベンチマークテストを実行してみた。なお、電源に接続した状態で、電源設定を「最適なパフォーマンス」にし、「MSI Center S」アプリで「User Scenario」の設定を「パフォーマンス」にして計測を行なっている。
まず、CPUの純粋な処理性能を計測する「Cinebench 2026」では、マルチコアが3224pts、シングルコアが451ptsという結果となった。シングルコア性能の高さは、日常的なアプリ操作のレスポンスに直結する部分で、実際の使用感にもその軽快さが反映されている。
続いて、実際のアプリ動作に近い総合性能を測る「PCMark 10」を実行すると、スコアは8542と、ビジネス向けノートPCとしては非常に高い水準だ。「Essentials」(基本動作)が11054、「Productivity」(生産性)が14963と、複数アプリを同時に動かすマルチタスク環境でも余裕のある数字が出ている。「Digital Content Creation」(デジタルコンテンツ制作)もディスクリートGPUを搭載しないモデルながら10225と、ビデオ会議しながら資料を作成する、といった日常的な重めの作業も難なくこなせることが数字から読み取れる。
また、3D性能を測る「3DMark」では、「Night Raid」が27761、「Fire Strike」が6249、「Time Spy」が3304という結果になった。ディスクリートGPUを搭載しないモデルとしては健闘しており、「Night Raid」のスコアはビジネス向けノートPCとしては非常に高い。とはいえ、高負荷な3Dゲームには向いていないので、その用途を求めるならゲーミングPCを検討すべきだろう。
ゲームタイトルのベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク Ver. 1.1」も実行した。解像度1920×1080ドットの「標準品質(ノートPC)」設定ではスコア8357・平均フレームレート57.7fpsで「快適」評価を獲得。「高品質(ノートPC)」設定ではスコア7555・平均フレームレート51.4fpsと「やや快適」にとどまった。スコアを見ると、グラフィックス設定を工夫すればプレイ可能なレベルなので、軽めの3Dゲームであれば十分楽しめるはずだ。
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