シャープから発表された新ハイエンドモデル「AQUOS R11」。CPUやカメラなど性能が大きくアップしつつ、“安心・確実で使いやすいハイエンド機”という方向性はキープ。発表会でのデモを中心に、その新機能を詳しく見ていこう。
ライカ監修のカメラは望遠レンズを含む3眼構成に
AIが自動で適切な倍率に望遠をしてくれる機能が便利
まず注目なのがやはりカメラ。ライカカメラ社の監修で「HEKTOR」の名称が付けられている点、メインの標準レンズが5030万画素の1/1.55型センサー、広角(122度)も同じく5030万画素と、ここまではAQUOS R10と同じ。ここに光学2.9倍(68mm相当)の3850万画素望遠レンズが追加(OIS付き)。ついに3眼構成となった。
ただ、一般のユーザーはこれまでのデジタルズームの記憶からか、「ズームすると画質が下がる」という印象を持っており、あまり積極的に使わない傾向がある。そこで用意されたのが「スマートフィットズーム」と名付けられた機能。
これは倍率選択の部分の一番上にある「虫めがね」のアイコンをタップするだけで、メインとなる被写体をAIが判別して、ちょうどいい倍率にズームしてくれるというもの。倍率を自分で判断して選ぶ必要があったり、ピンチイン/アウト操作にもたもたしたりすることなく、誰でも望遠レンズをフル活用できるというわけだ。
カメラ絡みでは「プライバシーセーフ」機能もAI関連の興味深い機能。これは写真に写り込んだ標識や看板など、地名を示す部分を自動で検出してマスキング。SNSへの投稿時にプライバシーが守れる。
SoCはAntutu200万点級のSnapdragon 8s Gen 4に
ディスプレーは最高輝度がアップ 額縁も細くなった
続いてはSoC。従来モデルは“ハイエンド”と言いながら、Snapdragon 7+ Gen 3を採用していたが(それでも普段使いには十分な性能を持っていたが)、本モデルではSnapdragon 8s Gen 4へとアップグレード。シャープによると、CPU性能で約13%、GPU性能で約40%強化されたとしている。
もちろんSnapdragon 8 Eliteシリーズとは性能差はあるが、Antutu 11で200万点級のSoCでもあり、現在のスマホゲームではまず不満なくプレイできるはず。冷却性能も強化され、従来比2.87倍のベイパーチャンバーが採用されている。
ディスプレーは、AQUOS R10と同じ6.5型のPRO IGZO OLEDで、1080×2340の解像度、黒挿入で最大240Hzのリフレッシュレートも共通。ただし、最大輝度が3600ニトと20%アップしたほか、直射日光下や暗い場所など環境光に合わせて、画面の暗い部分だけを明るく持ち上げることで見やすく補正する「スマートアウトドアビュー」機能が加わっている。
一般的な明るさ補正は直射日光下などで全体の輝度を上げるといった動作をするが、スマートアウトドアビュー機能では暗い場所や室内光といった明るさの場面で、暗い場所のみ明るさを持ち上げることで、画面をより見やすくする処理をしてくれる
なお、前機種と比べて、ディスプレーの額縁が細くなっている印象。本体の横幅も前機種の75mmから74mmへとわずかに小さくなっている。カバーガラスはGorilla Glass Victus 2。
ふんわり明るく光るLED「アカリウム」で心が和む
microSDは非サポートに
最後はデザイン。カメラ部の自由曲線や柔らかい雰囲気の本体色は前モデルまでの路線を継承。一方で新しい要素となるのが「アカリウム」。カメラ部の中央に横一線の光る部分があり、8色のLEDで柔らかく点灯する。このアカリウムでは、通知や着信をLEDで知らせるほか、就寝前などにヒーリングサウンドと連動。たき火や川のせせらぎをイメージしたライティングによって、心を和ませてくれる。
そのほかの仕様は、12GBメモリーでストレージは256GB/512GB(SIMフリー版は512GBのみ)、36W充電対応の5100mAhバッテリー、防水防塵はIP68に加えてIP69をサポート、側面指紋センサー+マスク対応の生体認証など。ただし、microSDカードが使えなくなったのは前モデルからのマイナス点と言える。
価格は上昇で512GBモデルが16万円台
部材高騰&機能が大きくアップしているのでやむなしか
512GBモデルのみ用意されるSIMフリー版のシャープ公式ストアでの価格は16万3900円を予定。前モデルと比較すると4~5万円の価格アップとなる。半導体価格急騰の中、コストと性能のバランスを考えて、より性能アップに振った形だが、前モデルにあった“お手頃ハイエンド”の位置付けは薄まった感がある。
とは言え、国内メーカーの安心感、ドコモ4.5Ghz帯を含む、国内4キャリアをサポートする対応バンド、200g切りの軽さ(約195g)という、これまでのAQUOS Rシリーズの魅力をキープしつつ、新たに加わった多彩な機能は確実に魅力的。スマホに詳しくない人にも、逆にマニア的な人にも幅広い層に合うモデルとなりそうだ。
| AQUOS R11 | AQUOS R10 | |
|---|---|---|
| ディスプレー | 6.5型Pro IGZO OLED (19.5:9)240Hz対応 |
6.5型Pro IGZO OLED (19.5:9)240Hz対応 |
| 画面解像度 | 1080×2340 | 1080×2340 |
| サイズ | 約74×156×8.9mm | 約75×156×8.9mm |
| 重量 | 約195g | 約197g |
| CPU | Snapdragon 8s Gen 4 | Snapdragon 7+ Gen 3 |
| 内蔵メモリー | 12GB | 12GB |
| 内蔵ストレージ | 256/512GB | 256/512GB |
| 外部ストレージ | ―― | microSD |
| OS | Android 16 | Android 15 |
| 対応バンド | 5G NR:n1/3/5/7/8/28/38 /40/41/66/77/78/79 4G LTE:1/2/3/4/5/7/8 /11/12/13/17/18/19 /20/21/28/66 /38/39/40/41/42 W-CDMA:1/2/4/5/8 4バンドGSM |
5G NR:n1/3/5/7/28/38 /40/41/66/77/78/79 4G LTE:1/2/3/4/5/7/8 /11/12/13/17/18/19 /20/21/28/66 /38/39/40/41/42 W-CDMA:1/2/4/5/8 4バンドGSM |
| 無線LAN | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 7 |
| カメラ画素数 | 約5030万画素 (標準、1/1.55型) +約5030万画素(広角) /3850万画素(光学2.9倍) /イン約5030万画素 |
約5030万画素 (標準、1/1.55型) +約5030万画素(広角) /イン約5030万画素 |
| バッテリー容量 | 5100mAh(36W対応) | 5000mAh |
| FeliCa/NFC | ○/○ | ○/○ |
| 防水・防塵 | ○/○(IP69) | ○/○(IP68) |
| 生体認証 | ○(指紋+マスク対応顔) | ○(指紋+マスク対応顔) |
| SIM | nanoSIM+eSIM | nanoSIM+eSIM |
| USB端子 | Type-C | Type-C |
| カラバリ | ネイビー、アイボリー、テラコッタ | カシミヤホワイト、チャコールブラック、トレンチベージュ |
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