日本向け設計で既存のインターホンを置き換えを狙う!
Amazonが日本専用のホームセキュリティデバイス「Ring 防犯ドアホン プロ」を発表、子会社Ringが開発、創業者も来日
2026年04月09日 09時00分更新
日本は先進的だった、だから逆に最先端を享受できていない
シミノフ氏が、Ringとしては初となる特定の地域に向けたプロダクト(Designed for Japan)を手掛けようと考えた背景には、日本に対して他の地域にはない特異性があると気付いたことがきっかけだという。
数年前に家族と休暇で訪れた京都で竹林などを散策したそうだが、その際に日本の建築の思慮深さと、住宅の質の高さに感銘を受けた。同時に気付いたのが9割近い家屋が、同じ規格に沿ったインターホンを設置していること。しかし、そのすべてが古いもので、技術的進歩(スマート化)を遂げた最新機種に刷新されていないということだ。
これを見たシミノフ氏は「日本は技術に対する関心が高いがゆえに、早期にインターホンを導入した。逆にそれが普及してしまったがために、新しい製品の導入に対する壁が生じている」と理解した。
また、日本の家屋特有の課題として、Wi-Fiの弱さがあると考えているという。Ringの製品はWi-Fi機能やバッテリーを搭載し、自由な場所においてスマートフォンから操作することができる。しかし、高画質な映像を遅延なく扱おうと思うと安定した帯域の確保が必要で、集合住宅が多く、密集した日本の環境は不利に働く面もあるのだろう。
インターホンのスマート化は高齢化は社会に必須の対応
一方で、Ringのようなデバイスが日本で求められていないかというと、そうではないだろう。特に高齢化が進み、3人に1人が65歳以上になるという状況がある中、独居老人が増え、訪問販売の詐欺や侵入者などの危険にさらされている。また、若い世代は共働きが多く、長時間家を空ける状況になることも多い。離れた場所に住む家族が、密につながるためのソリューションも求められている。
Ring 防犯ドアホン プロは、こうした課題に応えられる全く新しいインターホン体験の提供を視野に開発されている。
4K高画質防犯カメラ、ドアホン、屋内チャイム、サイレン機能が提供され、スマートフォンのRingアプリや手持ちのAlexa搭載デバイスと連携させることで、玄関の見守り、訪問者対応など、安全/安心を手に入れるための機能が手軽に利用できる。Designed for Japanをうたう大きな理由は、日本の家屋で広く普及しているJIS規格の取り付けが可能であり、既存のインターホン設備と置き換えて導入可能である点だ。
これまで訪問者への応対を中心に使用されていたインターホンを、自宅の玄関を常時見守る先進的なスマートセキュリティデバイスへと変えられる製品と言える。
高画質な4Kカメラで昼も夜も高精細に
カメラはRingが開発した「Retinal Vision(レチナルビジョン)」と縦横140°の広角レンズを搭載。精密な細部描写に加えて、10倍ズーム機能も装備している。また、ナイトビジョンや動きのあるものをとらえた際に通知する3Dモーション検知、外出先でもスマホアプリを活用して、訪問者と会話する機能なども持つ。
録画したビデオは、Ring Home サブスクリプション(有料)に登録することで保存や共有、24時間ノンストップの連続録画、過去に撮影されたモーションイベントの確認といった活用が可能となる。
また、映像はEcho ShowシリーズやFire TVでも確認が可能で、リビングやキッチンなどで玄関の様子を知ることができるほか、新機能の「顔なじみ認識機能」(Ring Home Premiumプランの契約が必要)で、検知した人物の中から家族や親しい友人など、見慣れた人をインテリジェントに識別する。
家族が帰ってきたことがすぐにわかるほか、日常的なモーションによる不要な通知を減らし、本当に大切な出来事をより確実に把握できるようになるとする。家族の帰宅や友人の来訪をより便利に、そしてスマートに把握すること、通知をあえて絞り込むことも快適性を高める要素になるだろう。
日本市場への意気込みが熱く語られた
なお、Ringは同じ製品をグローバルで展開することを基本としたブランドであるため、こうした取り組みはかなり特殊であるようだ。
導入時の注意点としてRing 防犯ドアホン プロはJIS1個用スイッチボックスに適合し、取り付け時は日本の標準的な2線式インターホン用配線につなぐ形となる点がある。これは既存のインターホンと簡単に置き換えられ、新築住宅などでも配線計画を変更せず導入が可能といった利点もあるが、設置には電気工事士の資格が必要となる。
そこでAmazonは出張設置サービスも提供。料金については製品と同時購入であれば、110円の追加料金のみと低く抑えているのも注目だ。
室内チャイムはAC100V直結式(要電気工事)となっており、2線を経由してドアホン間の通信と電源の供給をおこなう形となる。従来のRing製品では、屋外に設置されたドアホンを直接宅内のWi-Fiに接続して使用する必要があったが、本製品では室内チャイムを経由して接続するため、接続が安定するという利点がある。
また、現在のインターホンが木製ポールや埋め込み式などの非標準マウントを使用している場合は、追加の設置工事が必要になる可能性があるという。
住宅メーカー経由の設置など販路の拡大も目指す
製品はAmazon以外にも、エディオン、ケーズデンキ、ビックカメラグループ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなどの家電量販店で販売されるほか、アーキテックプランニング(北海道)、ecoaハウス(北海道)、グッドフィールド(北海道)、成建(神奈川県)、ファースト住建(大阪府)、ヤマト住建(兵庫県)などの全国の住宅メーカーが手掛ける新築住宅への導入も予定されている。また、小売店での販売だけでなく、クワザワ(北海道)、ナカザワ建販(大阪)、ニヘイ(北海道)、野原グループ(東京)、和以美(東京)などの住宅設備卸を通じて広く住宅メーカーに対して提供していくという。
Ring 防犯ドアホン プロの価格は5万4900円。Amazon.co.jpで「Echo Show 5」と同時購入した場合は6880円の割引が受けられる。発売は4月22日になる予定だ。
■Amazon.co.jpで購入
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります



















