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Anthropic、AIエージェント設計刷新 “頭脳・手・記録”を分離し、応答速度を最大90%改善

2026年04月09日 09時15分更新

文● G.Raymond 編集●ASCII

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 Anthropicは4月9日、長時間稼働するAIエージェントの設計課題を解決する新アーキテクチャ「Managed Agents」を発表した。

 従来のエージェントは、セッション管理や実行環境、制御ロジック(ハーネス)を単一のコンテナにまとめる構成が一般的だったが、この方式では障害時にセッションが失われるなど運用上の問題があった。また、外部インフラとの連携や拡張にも制約があった。

 Managed Agentsでは、「頭脳」にあたるモデルとハーネス、「手」にあたる実行環境(サンドボックス)、「記録」にあたるセッションログを分離し、それぞれを独立したインターフェースとして設計することで、個別に交換・再起動できる構造にした。

 これにより、障害発生時でもセッションログをもとに処理を再開できるほか、複数の実行環境を柔軟に使い分けることが可能になるという。さらに、不要なコンテナ起動を避けることで、応答開始時間(TTFT)を短縮し、中央値で約60%、高負荷時には90%以上の改善が確認されたとしている。

 安全面では、AIが生成したコードと認証情報を隔離する構造を採用。トークンを安全な領域に保持し、外部ツールは専用プロキシ経由で呼び出す仕組みにより、情報漏えいリスクの低減を図る。

 また、長時間タスクで課題となるコンテキスト管理については、モデルの内部コンテキストとは別に、永続的なセッションログとして保持。必要に応じて過去のイベントを参照できる仕組みを導入し、不可逆な要約や削除による情報損失を防ぐ設計としている。

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