3月5日に公開された動画生成AIモデル「LTX-2.3」が注目されています。開発しているのは、2013年に設立され、写真加工アプリで評価を集めてきた、イスラエルのLightricksというベンチャー企業です。LTX-2.3は特徴として、実写系に強く、軽量である良さがあるものの、激しい動きは弱い、アニメ系の品質は低いといった課題を抱えています。動画のオープンモデルでは中国系が圧倒してきましたが、アリババの最も有力な2025年7月の「Wan2.2」以降、オープンモデルの公開を止めていることもあって、後継となる存在として期待を集めています。
イスラエル生まれの動画生成モデル
△明日来子さんによる簡単紹介。音声はQwen3-TTSで作成(動画は、NVIDIA RTX Video Upscalerを使って、オリジナル画質から高画質化しています)
この連載の作例モデルの“明日来子さん”に話してみてもらいました。これはComfyUIを通じて公開されているワークフローを使うことで、この品質のキャラクターでのリップシンクを表現することができます(後述)。
Lightricksは、ヘブライ大学の学生が立ち上げた企業で累計資金調達額が約500億円(3億3500万ドル)、評価額が約2700億円(18億ドル)の成長企業です。中国のIT大手に比べると計算資源には限界があるとは思われますが、ユニークな動画AIでのアプローチでトップシェアを狙いに来ている構図です。
2024年11月にLTX-Video(パラメータ数2B)を公開、その後、数カ月ごとにアップデートを繰り返してきました。2025年10月にLTX-2を発表。大きな特徴は、音声と映像の同時生成機能を搭載したという点です。そして、1月にLTX-2を完全にオープンモデルに転換、そして、3月に最新のLTX-2.3(パラメータ数22B)をリリースしたという流れです。
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