先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第374回
10年冷凍保存の脳は「驚くほど良好」/AIチップの熱問題、「ガラス」がカギに?
2026年03月30日 09時00分更新
世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
10年冷凍保存の脳は「驚くほど良好」——蘇生は「まったく別の話」
マイナス146℃で10年以上保存された人間の脳を研究した結果、組織構造が驚くほど良好に維持されていたことが明らかになった。移植用臓器の冷凍保存技術に新たな可能性を開く一方、「蘇生」は「科学ではなく信仰の飛躍」と複数の科学者は言い切る。
AIチップの熱問題、解決策は「ガラス」 年内に商業生産へ
AIチップの基板にガラスを使う動きが加速している。有機基板より熱を放散しやすく、接続密度を最大10倍に高められるため、省エネ化の切り札として注目される。韓国企業アブソリクスは2026年内に商業生産を開始する予定で、インテルやサムスンも追随する。
新型原子炉が続々登場、核廃棄物管理の「手引き」は書き直せるか
世界の電力の10%を支える原子力産業は、年間1万トンの使用済み核燃料を水プールや地下施設で管理してきた。TRISO燃料や溶融塩炉など新型原子炉の登場によって、既存の廃棄物管理の「手引き」では対応しきれない課題が生まれるかもしれない。
データセンターを研究所に、 オープンAI科学トップ語る 「自律型AI研究者」構想
人間の研究者に代わり、AIが科学的難題に自律的に取り組む——オープンAIはその実現を「今後数年間の最優先課題」と位置づけた。最高科学責任者のヤクブ・パチョッキがMITテクノロジーレビューの独占取材に応じ、壮大な構想を語った。
「ゴミの山をかき分ける」 ハッカーハンター、 殺害脅迫犯を自ら暴く
「ゴミの山をかき分けて読み解くことが苦にならない」——そう語るサイバーセキュリティ研究者のアリソン・ニクソンは、20人以上のハッカー逮捕を支援してきた。そして2024年、彼女自身が殺害脅迫の標的となった。
「大賞なし」も想定内? 量子コンの医療応用を競う 500万ドルのコンテスト
今日の量子コンピューターはノイズが多く、エラーが発生しやすい。それでも医療に役立てられるかを問う30カ月間の競技会「Q4Bio」が最終段階を迎えた。6チームが500万ドルの大賞に挑むが、「該当なし」に終わる可能性もありそうだ。
AIが動物を救う?——AGI到来を信じる活動家たちの奇妙な賭け
エビの苦痛を減らす団体、AIモデルに動物愛護を訓練する研究者、そしてAI自身が「感じる存在」になるかもしれないと心配する哲学者——AGIの到来を信じるベイエリアの動物愛護活動家たちは、今、奇妙な賭けに出ている。
宇井吉美:「介護したくなる」社会を目指す排泄センサー起業家の現在
abaの創業者兼CEOの宇井吉美は、排泄センサー「ヘルプパッド」の国内外での普及を進めるとともに、介護に関わるすべての人の願いを受け止め、叶えていく新たな挑戦を始めている。
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