このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

みやさとけいすけの工具探検隊 第124回

「SC 1 Multi」を試す

ケルヒャーの“小さすぎるスチームクリーナー”、売れる理由がわかった

2026年03月23日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 こういった隙間や隅ではなく、より広い範囲を掃除したいという時には、「ハンドブラシ」の出番。幅が約15cmあるので、広範囲だけど力をある程度入れて洗いたいキッチンや浴槽なんかで活躍してくれます。

ブラシよりも幅が広く、広範囲に適したハンドブラシ

 擦るようなしつこい汚れは少なく、どちらかといえば拭き掃除をメインにしたいのであれば、「マイクロファイバーカバー」の出番。これはハンドブラシにかぶせて使うもので、蒸気で浮かした汚れを素早く拭き取れます

ハンドブラシにマイクロファイバーカバーを付けたところ

 本体重量は約1.6kgと軽めなので、ブラシ、ハンドブラシを使う程度であれば、そこまで大変ではありません。とはいえ、取り回しがしづらいというのは確かで、本体をジャマに感じてしまう時があるでしょう。

 そんな時は、「延長スチームホース」を使いましょう。その名の通り本体とブラシの間に取り付け、先端を延長してくれるもの。ホースですから自在に曲がり、とくに細かな部分の作業で役立ちます。また、本体ごと持ち上げて動かすといった筋トレじみた作業から解放されるので、翌日腕がパンパンになる心配もありません。

延長スチームホースを使えば、好みの角度でブラシを当てられます

 ハンドブラシよりさらに横幅が大きくなったのが、「フロアノズル」。幅が約24cmあり、広範囲を一気に掃除できます。このノズルは単体では使用せず、「マイクロファイバークロス」を貼り付けて使用。完全に、床の拭き掃除用ですね。

フロアノズル。クロスは面ファスナーで貼り付きます

 面白いのは2本の延長パイプが付属し、柔軟に組み替えられること。蒸気は噴出孔から離れるほど温度が下がるため、本体の先に延長パイプを付けてしまうと、先端での温度はかなり下がってしまいます。なるべく温度を保ちたいなら、本体に直接フロアノズルを装着し、グリップ側をパイプで延長するというのがオススメです。

グリップ側を延長した例。これなら蒸気の温度は下がりません

 ただし、これだと先端側が太くなり隙間に入りにくくなります。こういった隙間の掃除のときは、延長パイプを先端側に付け、隙間に入るようにしてやるといいでしょう。もちろん蒸気の温度は下がってしまいますが、掃除できないよりマシですからね。

パイプの組み換えで、シーンに合わせた掃除が可能に

 もちろん、先端側とグリップ側に1本ずつ延長パイプを接続し、本体を中間に挟むこともできます

 今回のセットには含まれていませんが、別売で「すきまブラシ」や「窓用ノズル」、「壁紙はがし」といったアクセサリーもあるようなので、気になる人は公式サイトをチェックしてみるといいでしょう。

●使いたいときにスグ使える手軽さが強み

 以前、ハンディタイプのスチームクリーナーを使ったことがあるのですが、給水が本体に直でした。しかも、ジョウゴを使って少量ずつ入れるため、結構時間がかかった記憶があります。また、加熱に5~10分くらいかかり、使い始めまで結構待たされました。

 地味に嫌だったのは、再度給水して続けて使うのに時間がかかったこと。給水前にある程度の冷却が必要となるため、冷却→給水→加熱という手間が必要で、再開するのに20~30分くらいかかるのも当たり前でした。

 その点、SC 1 Multiは給水タンクだけ外して水を入れればよく、冷めるのを待つ必要がありません。しかも、ゼロからの加熱でも30秒後には使えますから、早ければ1分後には作業が再開できるわけです。これが快適でないはずありません。

 また、本体の電源コードが約4mと長く、延長コードを用意しなくても結構な範囲で利用できるというのもうれしいですね。実用性重視、というのが伝わってきます。

 基本的には屋内での掃除用となりますが、工具としての利用も考えられます。例えば、接着した木材の取り外しとか、リメイクシートや壁紙・フィルムを剥がす、板にできた凹み傷を蒸気と加熱で直す、薄板を加湿と加熱で曲げ加工する、といった用途です。

 まだスチームクリーナーを持っていないけど興味がある、というのであれば、かなり気になるアイテムではないでしょうか。ハンディタイプとしては価格が少々お高めですが、それだけの価値はあります。

●お気に入りポイント●

・30秒でスグに使えるようになる

・冷えるの待たずに追加給水可能

・本体コードが4mと長くて可動範囲が広い

■関連サイト

■Amazon.co.jpで購入

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

  • 角川アスキー総合研究所
ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

デジタル用語辞典