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「OCX」の多様な機能を活用し、全国のパートナーが自社ソリューション価値を向上

“つながる”の先に新ビジネスを 80社超が「OCX Partner SUMMIT」に結集

2026年03月24日 15時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

提供: BBIX、BBSakura Networks

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Wasabi Technologies:安価なクラウドストレージ、OCXからの閉域接続が可能に

 基調講演に続いて、OCXパートナー4社による講演が行われた。

 クラウドストレージサービスを提供するWasabi Technologies Japanは、昨年9月から、OCX XaaS Connectionを通じたサービス提供を開始した。これにより、OCXユーザー企業は、安価かつ安全に同社のクラウドストレージが利用できる。ランサムウェア対策の二次バックアップなどで有効だ。

 同社 営業部長の中村大介氏は、Wasabiのサービスはダウンロード課金もAPIアクセス課金もない“容量×年数のみ”の予算化しやすい料金体系をとっており、なおかつ主要オブジェクトストレージサービスの“およそ5分の1”の低価格を実現していると説明。現在の利用社数はグローバルで10万社を超えており、「日本でもご利用されるお客さまが増えている」と語る。

 WasabiがOCX XaaS Connectionに対応したことで、OCXのユーザー企業は閉域網経由で直接Wasabiストレージにアクセスできる。聴講するOCXパートナーに対し、中村氏は「Wasabiはあくまでも“薬味”だ。“メインディッシュ”のアプリケーションと組み合わせて、お客さまにご提供いただきたい」と述べ、ユースケースの一つとしてWasabiを「AI/データ分析のハブ」として活用する例を紹介した。

Wasabi Technologies Japan 営業部 営業部長の中村大介氏

(左)Wasabiのクラウドストレージは低価格、かつ予測可能な料金体系で提供されている (右)WasabiをAI/データ分析のハブとして活用するユースケース

F5ネットワークス:SaaS型のクラウドアプリケーション保護「F5 Distributed Cloud Service(F5 XC)」を紹介

 F5ネットワークスジャパンは今年2月、アプリケーションおよびネットワークセキュリティ領域でBBIXとの戦略的パートナーシップを締結している。今後、OCXとF5のテクノロジーを組み合わせた新たなセキュリティサービスを共同企画/開発し、共同マーケティングを展開していく。

 F5でシニア・ソリューションエンジニアを務める鍋谷祐大氏は、同社がSaaS型で提供するクラウドアプリケーションセキュリティ「F5 Distributed Cloud Service(略称:F5 XC)」をOCX環境内で利用することで、AIエージェント時代に適した“AI Ready”なネットワークが構築できることを紹介した。F5 XCは、ロードバランサー、ADN、ファイアウォール、WAF、API保護などの機能を統合している。

 鍋谷氏は、AIエージェントが普及し始めたなかで、企業は「ガバナンスとイノベーションのバランス」というジレンマに直面していると指摘する。F5 XCによって、AIエージェントによる通信を可視化、制御することで、そのバランスがうまくとれることを説明した。F5 XCのファイアウォールは、AIエージェントの通信を詳細に制御できるレイヤー7でのフィルタリングにも対応している。

F5ネットワークスジャパン シニア・ソリューションエンジニアの鍋谷祐大氏

(左)自律的に稼働するAIエージェントの普及で、企業は「ガバナンスとイノベーションのバランス」というジレンマを抱えることになる (右)F5 XCにより、AIエージェントによるアクセスを詳細に可視化し、制御できる

アリスタネットワークス:LAN運用をクラウド管理へ、“運用負荷ゼロ”を目指す

 ネットワーク機器ベンダーのアリスタネットワークス(Arista)は、ネットワーク基盤の運用管理をクラウド化することで“運用負荷ゼロ”を目指すアプローチを紹介した。同社 SE Lead/副技師長の土屋師子生氏は「ネットワーク運用の“つらみ”はすべてクラウド側にオフロードし、運用者は新しい技術に集中できる環境を実現したい」と語る。

 BBIXのOCXがクラウド上のポータルからネットワーク接続を管理できるNaaSであるのと同様に、AristaのLAN機器もクラウド管理基盤「CloudVision」から一元管理できる。CloudVisionでは、ネットワークの統合管理、Wi-Fiコントローラー、可視化(オブザーバビリティ)、認証/IDなどの機能をSaaSとして提供する。

 統合管理ツール「CloudVision as-a-Service(CVaaS)」では、state streamingテレメトリにより、Arista機器の状態をリアルタイムに収集・可視化できる。さらに、操作履歴を自動記録することで、ネットワーク設定の変更管理やスナップショットの取得/復元も可能となる。土屋氏は「これによりオペレーションミスを防げる」と説明した。

アリスタネットワークスジャパン SE Lead/副技師長の土屋師子生氏

(左)従来のネットワーク運用と、Aristaのクラウド基盤のSaaS群が実現する新しい運用の世界 (右)統合管理SaaSのCVaaSは、独自技術によるリアルタイムテレメトリにより、強力な変更管理とオブザーバビリティを実現する

Twilio:コンタクトセンターへの対話型AI導入で「次世代の顧客体験」実現を

 Twilio(トゥイリオ)は、クラウド型コミュニケーションプラットフォーム(CPaaS:Communication Platform as a Service)を展開するクラウドサービス事業者だ。現在はBBIXと、OCXを通じたCPaaS提供について協議中だという。今回のイベントでは、コンタクトセンターの省人化を実現する“対話型AI”の必要性と、その実現を支援するTwilioのソリューションを紹介した。

 対話型のAIアシスタントには、顧客への自動対応により通話の順番待ちをなくせる、人間のオペレーターのようなスキルやナレッジのばらつきがない、個々の顧客に対するハイパーパーソナライズが実現できる、コンタクトセンターの人件費を大幅に減らせる、といったメリットがある。ただし、Twilioの調査によると、現状のAI対応によるカスタマーサポートへの日本の消費者の満足度は、非常に低いという。

 同社でTechnical Program Managerを務める遠藤聡氏は、Twilioでは顧客とのコミュニケーションチャネル、AI、データという“3つの柱”を連携させた「次世代の顧客体験」を実現していくと説明する。Twilioでは、同社のCPaaSプラットフォームの中で、音声通話をテキスト化し、対話型AIアプリケーションに中継する「Twilio ConversationRelay」という機能を提供している。

Twilio Japan Technical Program Managerの遠藤聡氏

(左)複数のコミュニケーションチャネル、多様な顧客行動データ、そしてAIという「3つの柱」で次世代の顧客体験を実現するビジョン (右)「Twilio ConversationRelay」の機能概要。顧客は任意のLLMを使った対話型AIアシスタントを開発できる

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