このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

iPhone 17eにMacBook Neo! 2026年春もアップルから新製品発表続々

MacBook Neoの「イイところと課題」 iPhone用CPU搭載&10万円切りの入門機に迫る

2026年03月10日 22時00分更新

文● 山本 敦 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
Apple

13インチのMacBook Neo。MacBookシリーズとして初めてAppleシリコンAシリーズチップを搭載した入門機です

 アップルが3月11日に発売するMacBookシリーズの新製品「MacBook Neo」の先行レビューです。気になる本機のパフォーマンスやポータビリティー、デザインなど、実機を試しながらレポートします。

軽量・コンパクトな13インチ MacBook初のカラバリ「シトラス」

 今回筆者が試したMacBook Neoは、内蔵ストレージを512GBに増量、Touch ID搭載Magic Keyboardのオプションを付けたモデルです。256GBのストレージ、Touch IDなしのモデルは価格が9万9800円ですが、オプションを付けると11万4800円になります。

 それでも、アップルが同日発売する14インチM5搭載MacBook Airは値上げして18万4800円からなので、Neoのオトク感は強くあります。

 Neoが搭載するLiquid Retinaディスプレイのサイズは13.0インチ。現行MacBook Airは13.6インチなので、小数点以下を切り捨てると同じ13インチではあるものの、画面と本体のサイズ感はNeoの方が少し小さめです。

 筆者が所有するM1搭載MacBook Air(2020年モデル)と、2010年に購入した11.6インチのMacBook Airのサイズ比較を参考までに紹介します。

Apple

左側Neoは横幅29.75cm、縦幅20.64cm。右側のM1搭載MacBook Airは横幅30.41cm、縦幅21.5cm

Apple

右側の11.6インチMacBook Airは横幅30cm、縦幅19.2cm

 重さは現行のM5搭載Airの13インチと同じ、1.23kgです。本体の高さ=厚みはAirの方が14mmほど薄いのですが、Neoも1.27cmなので十分に薄いと言えます。11インチのM4搭載iPad ProにMagic Keyboardを装着した状態の厚さに近いです。

 最初にNeoを手に取った時には本体コーナーの角R(角の丸み)がより大きくラウンドしているように感じられました。15インチのM5搭載Air、14インチのM5 Max搭載Proに重ねてみると、やはりNeoの方がややラウンドが大きくゆったりとカーブを描いています。

Apple

奥はM5搭載MacBook Air。角RはNeoの方が少しゆったりとしたサイズのようです

 4色あるカラーバリエーションの中から、今回はシトラスのNeoを試しています。イエローに分類されるカラーリングですが、光の当たり方によってライムグリーンにも見えます。アップルのウェブサイトで公開されている公式の画像に比べると、実物はややメタリック調で、やはり光の当たり方による陰影が生まれることから「落ち着いたイエロー」に見えます。

Apple

今までのMacBookシリーズにはなかったイエロー系の「シトラス」が登場

 Magic Keyboardはピッチ幅が現行のAirやProと変わらない、ゆったりめの配置で窮屈さはありません。ただ、おそらくキーボードの材質が異なるため、筆者が使っているM3搭載MacBook Proよりも打鍵感は軽い感触があります。表面の仕上げが少しだけマットなので、長く使っていると汚れが目立つようにならないか気になります。

 さらに大きな違いは、Neoのキーボードにはバックライトがありません。近年のAirやProに慣れていると、最初に暗い場所でNeoを開いた時に意表を突かれます。

Apple

キーボードも明るい色合いに。現行のProやAirよりもキータッチがやや軽めな印象です。バックライトがありません

 トラックパッドも上位モデルと少し違います。Neoにもすべての箇所を均等な圧でクリックできて、マルチタッチジェスチャー対応のトラックパッドが載っています。一方、ハプティック式のForce Touch(圧力感知機能)ではないため、AirやProならできる「Forceクリック(強押し操作)」には非対応です。

Apple

メカニカルトラックパッドは圧力感知機能が非搭載。クリック感が少し違います

新しいMacBookユーザー獲得を狙う入門機

 アップルは2020年に発売したM1搭載MacBook Air以降、Macの新製品に独自設計のAppleシリコンを採用してきました。その過程で、ハードウェアとmacOSの進化に歩調を合わせながらAppleシリコンの展開を拡大してきたわけですが、Macの開発チームの中では「新しいMacBookユーザーを開拓するための、良質な入門機をつくりたい」という思いが次第に強くなったそうです。

 Mシリーズをはじめ、AシリーズやSシリーズといった主要なAppleシリコンにも独自の技術的知見が蓄積され、異なるデバイス間での応用も広がりました。もともとAシリーズを搭載してきたiPadにMac向けのMシリーズを採用するなど、デバイスの垣根を越えたチップの展開も進んでいます。さらにAppleシリコンを搭載するMacでは、iPhoneやiPad向けアプリがそのまま動作する環境も整いました。

Apple

AppleシリコンAシリーズのチップを搭載したこともMacBookシリーズ初

 加えて、Apple TV 4KやHomePodといったスマートホームデバイスにもAppleシリコンが展開されたことで、現在では年間数億台規模のAppleシリコン搭載デバイスが出荷されています。半導体にOS、アプリ、そしてデバイスまで連なる垂直統合の中でスケールメリットを生み出せたことが、世界的な半導体不足や原材料費の高騰が伝えられる状況下で、「良質な入門機」であるMacBook Neoを発売する原動力にもなったと言えます。

 MacBook Neoは初めての「Aシリーズのチップを搭載するMacBook」です。2024年に発売されたiPhone 16 Pro/16 Pro Maxが搭載していたチップです。

 元を辿ればApple M1は、iPhone 12で搭載されたA14 Bionicをベースに開発されたチップです。iPhoneのようにバッテリーで駆動するデバイスにおいて高いパフォーマンスと低消費電力を発揮しつつ、SoC全体の放熱を抑える設計の最適化を図ってきたことから、AシリーズのチップはNeoのようなエントリークラスのモバイルPC上でも十分に性能を発揮することが期待できます。

 また、macOSがiOSと同じArm系アーキテクチャを前提に設計されていることから、OSレベルでの互換性もクリアできています。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中