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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第145回

ComfyUI、画像生成AI「Anima」共同開発 アニメ系モデルで“SDXL超え”狙う

2026年02月23日 07時00分更新

文● 新清士

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著作権は課題、LoRAなど周辺環境もこれから

 Animaにも課題点があります。特に、利用する場合には、意図しない著作権侵害の可能性については、SDXLモデル以上に慎重にする必要がありそうな点です。

 「ガンダム」と入れると、ガンダムではなく女の子のキャラが出てくることが多いのですが、「ガンダム、ロボット」と入れると、角が生えたトリコロールのそれっぽい画像が出てきます。当初、女の子ばかり出ることが多いのが不思議で、IP回避の施策を入れてあるのではないかとも考えたのですが、そうではなく、アニメ系モデルは、女の子の生成特化とも言えるため、どうもガンダムに登場する女性キャラクターを多数を学習していると考えられ、それに引っ張られて、ガンダムでも、女性が生成されるという結果になっているようです。

 また、意図せずに版権物が出力されるケースがあります。作例を作っている最中に、プロンプトに何も指定していないのに、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のソニックが生成されることがありました。それだけ、ソニックのミームが強いとも考えられるのですが、生成物に意図せずIPの要素が交じるリスクは、他のモデルより高い印象です。

 まだControlNetがないため、自分の望む位置を指定するには不便です。公式にサポートすることが予告されていますが、しばらく時間がかかるでしょう。一方で、追加学習のためのLoRAの環境も整ってきており、様々なLoRAも登場しつつあります。

 ローカルのユーザーを中心に期待を集めています。今後の正式版がどの程度の品質になるのか、また、現状モデルについては非商用とされていますが、今後、ビジネス用ライセンスも用意することも検討していることがアナウンスされています。今後は、ユーザーが追加学習して、より使いやすいモデルが登場するのかといった点に注目が集まります。果たして、SDXLを超える広がりを作れるのでしょうか。

 

筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社AI Frog Interactive代表。デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。現在は、新作のインディゲームの開発をしている。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

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