三面図からダンスシーンや漫画に
そして、一度生成した三面図は、様々なシーンに応用していくことができます。三面図だけを使って、それぞれのシーンを作成してみました。(左)春の大学(何故か背景が東京大学の安田講堂っぽい建物になっています)、(中央)舞踏会でのダンス、(右)渋谷での銃撃戦。それぞれで明日来子さんの一貫性がかなり維持されて表現できています。
また、ポーズへの追従性も高く、VRMモデルを使って作成したポーズを参照させても、かなり近いポーズが一発で生成されます。AIで課題になりがちな手指の描写もほぼクリアされており、簡単に破綻しません。
定番のフィギュア風から、様々な画風スタイルも作ることができます。イラスト風、アニメ風、浮世絵風、漫画風など、スタイルを指定してやれば、即座に反映されます。
ただ、筆者の印象ではありますが、アニメスタイルは必ずしも完璧ではなく、いろいろ画像を読み込んでも、その画像のスタイルを完璧には真似てはくれず、似たような絵柄になる傾向があり、魅力的にならないことも少なくない印象です。Nano Banana Proの数少ない弱点の一つかもしれません。
フィギュア風。プロンプト「図像1、2、3、4をフィギュア化してください。それぞれが見本として並べられていて、アップにしてください。若干アニメよりにして、プラスチック感を強調してください。ポーズは画像と同じままで、背景は店頭で販売されている様子で、ショーケースにおいてください。後ろに商品見本も用意してください」(企業ロゴなどが出ることがあるが、それらはレタッチして削除している)
また、漫画の描画能力も高まっています。上記の画像を参照させて「笑える日常漫画を描いて」と指示したところ、以下のような漫画が出てきました。きちんと漫画として成立しており、それなりに面白い内容にはなっています。また、Nano Bananaでは破綻しがちだった日本語テキストもほぼ完璧に出ています。
アダルト画像については、制限がかなり厳しめです。ただし、対象が明確に成人しているとわかるようなものであれば、水着写真ぐらいであれば生成することができます。プロンプトのなかに「20歳」といった年齢を記述しておくと通りやすいです。それでも、性的なニュアンスが強めに感じられると判定された場合には弾かれます。

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