三面図+表情差分も作れる
そもそも、Nano Banana Proは画像参照能力が極めて高く、人物やキャラクターの三面図や表情差分の作成が劇的に簡単になっています。この連載に登場するAIモデル「明日来子さん」の三面図と表情差分を作成してみることにします。画像は、アップの顔3枚と服装のみの画像1枚を入力画像として用い、プロンプトは次のもので生成しています。成功のコツは年齢と身長を入れて指定しておくことです。
「三面図と表情差分を作成してください。画像1と画像2の顔、服装は画像3で。背景は白。20歳、身長は170センチ、ハーフの顔。実写・写真風で」
これにより、三面図と表情差分が作成されます。「実写・写真風」の部分を「イラスト風」にするだけで、イラスト風の出力にもなります。そして、一度、三面図情報を作成してしまえば、多様な出力が可能になります。
作例では、この作成した明日来子さんの三面図を利用して、3種類のシチュエーションが違ったプロンプトを指定しています。その実在感は恐ろしいほどです。また、右は座標情報を調べてプロンプトとして指定すると、その周辺らしい風景が生成される性質を利用しています。いろいろ間違っていますが、秋葉原のラジオ会館前の雰囲気は確かに出ています。
左・「画像1を参考に、喫茶店でソファーに座り、コーヒーをマグカップで飲んでいる様子に」
中央・「画像1を参考に、リビングで白いフカフカの毛の猫を抱きしめている様子。ニッコリと笑っている。上半身アップ。カメラは上から。」
右・「画像1を参考に、経度緯度 35.698633, 139.771278 のラジオ会館前に立たせてください。ポーズをしているように。」
一度作成した基本三面図は服装を変えたバリエーションを作り出すことも簡単です。下記の3つの作例は、基本三面図と服装を参照させて作成したものです。プロンプトはシンプルなものです。「画像1の人物を、画像2の服装にした三面図と表情差分を作成してください。実写・写真で。身長170センチ、20歳。」

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