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石川温のPCスマホニュース解説 第263回

「アクセシビリティは“人権”」アップルが40年間続ける取り組みとは

2025年12月05日 17時00分更新

文● 石川温

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AIもアクセシビリティ機能かも

 社内連携がアクセシビリティ機能を進化させているようだが、さらに不便さの解消に役立ちそうなのがアップルのオンデバイスAIである「Apple Intelligence」だ。

 ライブキャプションもApple Intelligenceと組み合わされることにより「翻訳」デバイスとして機能する。

 先日、中国・深圳で、中華料理店に行ったのだが、その際、英語が通じないので、iPhoneとAirPods Proを使って翻訳機能を試してみた。

 相手の中国語を聞き取る一方、自分の日本語がちゃんと中国語になって翻訳され、iPhoneのディスプレイに表示された。「ほかのビールを3本、頼みたい」といった注文もしっかりと聞き取ってくれたのだ。

 世間的には「アップルのAIで出遅れている」という声もあるが、「アクセシビリティ機能によって特定の人だけでなく、すべての人に優しいiPhone」に進化するという点においてはApple Intelligenceの今後の可能性はまだまだ広がりそうな気がしたのだった。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)など、著書多数。

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