
学生や新社会人にとって、さまざまな作業をスムーズにこなしてくれるAIは強い味方だ。一方で、「正しいAIの使い方をもっと学びたい」「AIにどういう場面で頼ってもいいのかわからない」といった、活用に関する疑問を持つ人もいるだろう。
グーグルのAIアシスタント「Gemini」をめぐる最新の動きとして、同社が大学生とともに作った「Gemini活用事例集」を公開したことが日本語公式ブログで発表された。
グーグルでは、学生目線によるGeminiの正しい使い方や、有効な活用手段を広く伝えることを目的として、7月に「Google AI学生アンバサダープログラム」が立ち上げられた。
アンバサダープログラムには、全国200を超える大学から 800名以上の大学生/大学院生が参加しており、4ヵ月間にわたってAIツールの使いこなしや活用アイデアのが共有されたという。
その結果、数百におよぶGeminiを活用するアイデアが集まり、今回それらを1冊のハンドブックとしてまとめ、デジタル形式で公開された。
ハンドブックにはGeminiの基本的な機能も紹介されている
この「活用事例集」には、学生ならではのユニークな発想や、学習・研究・日常生活におけるGeminiの使い道が多数収められているという。
たとえば、レポート作成の補助、語学学習のサポート、グループワークでのファシリテーション、アイデア出し、さらには将来のキャリアや課外活動への応用を見据えた使い方など、多岐にわたる利用シーンが想定されている。これにより、単なるAI補助ツールとしてだけでなく、学生生活全体を支えるパートナーとしての可能性が示されている。
就職活動やスキルアップにも有用な使いこなし方が紹介されており、新社会人などにも役立つ内容になっている
グーグルはこの事例集公開を通じて、Geminiを使うユーザー、特に若年層に対して「AIをどう使うべきか」「どこまで頼ってよいか」というマナーや知見の共有を促すとともに、AI利用の裾野拡大を図っているとみられる。
巻末には「正しいAIの使い方」「よりよい回答を得るためのTips」なども紹介されている
今後、このような取り組みがどのように学生の学習や研究、あるいは創作や起業といった活動に広がるか、注目が集まる。
なお、ハンドブックのデジタル版は、PDFファイルでダウンロードできる(https://services.google.com/fh/files/misc/geminiforstudents_handbook_2025nov.pdf)。








