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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第321回

10万円前後のMacBook その存在は“ワクワク”か、“退屈”か

2025年11月19日 07時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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現実的に、どんなMacBookになる?

 モデル展開については、基本的には「iPadシリーズ」の展開に準じる松竹梅モデルになるのではないか、と考えています。

 iPadシリーズは、

  • Macにも先駆ける形で最新のAppleシリコンを導入する“Pro”
  • Proの1つ前の仕様を踏襲しながら価格を抑えて進化させる“Air”
  • そして2〜3世代以上古い仕様でさらに価格を抑える“無印”
  • (例外的に)小さなサイズを展開している、「準Air」というべき“mini”

 というモデル展開になっています。

 iPad ProとiPad Airは2サイズ展開、無印は1サイズ、例外のminiが1サイズです。

 これに照らすと、現状のMacBookシリーズは、Pro、AirではiPadと同様の展開となっていますが、無印のMacBookが空席になっていました。

 ここを埋めていくモデルになるのではないでしょうか。

デザインや存在は、ワクワクか、退屈か?

 個人的には、退屈寄りの答えになるのではないか、と思っています。つまり、過去のモデルのデザインを活用する「リサイクルデザイン」の製品になるのではないか、と考えているからです。

 もちろん、良い意味で裏切られたいと思っているのですが。リサイクルデザインは、言い方は悪いですが、要するに「型落ち」のボディデザインを採用すること。

 ちなみに現在、Appleが持っている型落ちのMacBook向けボディデザインは、

  • MacBook (12インチ):USB-CポートとRetinaディスプレーを採用した初のMac。極薄のバタフライキーボードが不評だったが、デザインは極めて美しかった。
  • MacBook Air (13.3インチ):Intel時代の2018年に採用され、初代Appleシリコン搭載Airでも採用された、くさび形デザイン。

 の2つ。

 いずれもアルミニウムのボディを採用していますが、現在のフルフラットなMacBook Airと比べると、ボリュームの持たせ方が前世代のMacのデザインを感じさせます。

 いずれのボディでも、現在のMacBook Airの13.6インチのスクリーンサイズに比べれば小さくなっており、下位のモデルとして成立すると考えられます。

 しかし。

 期待してしまうのは全く新しい新デザイン。ノートパソコン型に後述のiPhone向けチップを積む、という全く新しいフォームファクターになるわけで、新しいボディデザインを用意しても良いのではないか、と思ってしまいます。

 例えば、現在のMacBook Airと同じデザインで、ちょっと小さなサイズ、とか。

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