
パソコンショップSEVENのゲーミングPCの「ZEFT Z55YC」は、GIGABYTE製マザーボードにフォーカスしたモデルである。LEDをまったく搭載していないため派手さはないものの、まさに質実剛健な逸品であることは前回お伝えした通りだ。では、実際のゲームパフォーマンスはどの程度なのか? テストを通してそのポテンシャルに迫りたい。
| ZEFT Z55YCの主なスペック | |
|---|---|
| CPU | AMD「Ryzen 7 9700X」(8コア/16スレッド、最大5.5GHz) |
| CPU クーラー |
DeepCool「AK400」(空冷、120mmファン、サイドフロー) |
| マザー ボード |
GIGABYTE「B850 AORUS ELITE WIFI7」(AMD B850、ATX) |
| メモリー | 32GB(16GB×2)、DDR5-5600 |
| ストレージ | Western Digital「WD_BLACK SN770 NVMe SSD WDS100T3X0E」 (1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
| ビデオ カード |
GeForce RTX 5080、16GB GDDR7 |
| 通信規格 | 有線LAN(2.5GbE)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
| PCケース | Antec「P20C」(E-ATX、ミドルタワー) |
| 電源 ユニット |
850W、80 PLUS GOLD |
| サイズ | 220(W)×469(D)×490(H)mm |
| OS | Windows 11 Home |
| 直販価格 | 48万8180円~ |
Ryzen 7 9700X&GeForce RTX 5080の地力をチェック
まずは、ZEFT Z55YCの基本性能を知るべく、「CINEBENCH 2024」を実行してみた。
1コアあたりの性能を示すSingle Coreのスコアーは131ptsと十分高い。一方で、全コア使用時の性能を示すMulti Coreは1071ptsと、Single Coreのほぼ8倍といったところ。CPUに8コア/16スレッドの「Ryzen 7 9700X」を採用しているので、順当な結果と言える。
続いて、3D描画性能を計測する定番のベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.32.8454)を試してみよう。
APIにDirectX 11を使用し、テスト解像度がフルHD(1920×1080ドット)となるFire Strike“無印”では、スコアーは5万超えと非常に優秀。テスト解像度が4K(3840×2160ドット)になるFire Strike Ultraでも、スコアーは2万以上と高く、少々古いゲームの快適性は申し分なさそうだ。
DirectX 12のテストである「Time Spy」の結果も良好で、とくにTime Spy Extremeでスコアーが1万を超えているあたりは評価できよう。また、描画負荷が高く、最近のゲームに即したテストとなる「Steel Nomad」や「Speed Way」でも9000前後のスコアーなので、ゲームにおける性能もかなり期待できる。
また、リアルタイムレイトレーシング性能を見る「Port Royal」では2万スコアーを上回った。描画負荷が重くなりがちなレイトレーシング設定があるゲームでも、ZEFT Z55YCであれば高画質で問題なく遊べそうだ。





