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G-Master Spear Mini B850Aをレビュー

単体では買えない話題のRadeon RX 9060無印も選べる容積26.3Lの小型ゲーミングPCがこちら

2025年10月29日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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インターフェースはもちろん万全!Wi-Fi 6Eも標準装備

 G-Master Spear Mini B850Aは小型とはいえ、デスクトップPCなのでインターフェースは充実している。背面にはUSB Type-Aを7基(USB 3.2 Gen 2が1基、USB 3.2 Gen 1が2基、USB 2.0が4基)、USB Type-C(USB 3.2 Gen 2)を装備するほか、2.5GbEの有線LAN、音声入出力を用意。

G-Master Spear Mini B850A

小型ながらUSBが多いので周辺機器の接続で困ることはないだろう

 また、2.4GHz帯と5GHz帯に加え、利用者が少ない6GHz帯も使用可能なWi-Fi 6Eを搭載。とくに集合住宅では夜になるとWi-Fiが混雑して速度が出にくい、つながりにくいといったことが起こりがちだが、6GHz帯が使えればこういった混雑を回避できる。ただし、6GHz帯に対応したWi-Fiルーターが必要になる点に注意してほしい。

G-Master Spear Mini B850A

Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.2用のアンテナが付属。PC本体に直接装着するタイプだ

 フロントインターフェースには2基のUSB Type-A(USB 3.1 Gen 1)とUSB Type-C(USB 3.1 Gen 2)、音声出力、マイク入力を搭載。USBメモリーやゲームパッドなど、一時的に接続して使うものはこちらを使うと便利だ。

G-Master Spear Mini B850A

USBはType-AとType-Cのどちらもあるため使いやすい

自分好みにカスタマイズして満足いく1台に!

 BTOパソコンメーカーからの視点で見ると、小型のゲーミングPCはどうしても製造コストがかかってしまう。しかし、ユーザーからの視点で見れば、ミドルタワー型PCよりも高価な点はなかなか受け入れがたいだろう。

 そのため、小型ゲーミングPCでは構成を固定し、BTOオプションの選択肢を狭めることでコストを下げるという手法を選ぶことが多い。しかしながら、サイコムはむしろカスタマイズの幅を拡大しているのだ。

 たとえば、G-Master Spear Mini B850AのPCケースは黒、白、ウッドの3色。さらに、サイドパネルに強化ガラスを採用したモデルも選べるので、合計6種類もある。

G-Master Spear Mini B850A

PCケースは3色6種類から選択可能。左から黒、白、ウッド

 また、CPUクーラーは8種類の空冷クーラーと3種類の水冷クーラーから選べるし、M.2 SSDはPCIe 4.0対応モデルが3メーカー4シリーズ、PCIe 5.0対応が2メーカー2シリーズもあり、容量(最大8TB)の種類も豊富だ。

 もちろん、定番のCPUやメモリー容量も細かく選べるし、ビデオカードならGeForce RTX 5080やRadeon RX 9070 XTのようなハイエンド、もしくはそれに近いクラスまで選択できる。

G-Master Spear Mini B850A

ビデオカードのBTOオプション。エントリーからハイエンドまで幅広く選べる

 小型なゲーミングPCであることが強みのG-Master Spear Mini B850Aだが、安易な妥協はない。ミドルタワー型のゲーミングPCと遜色ないほどのカスタマイズができるため、納得いくまで構成を変更できる。満足いく小型ゲーミングPCが欲しい人は、真っ先にチェックしてほしい製品だ。

 なお、気になる性能については、次回のベンチマーク編でお届けする。

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