G-Master Spear Mini B850Aをレビュー
単体では買えない話題のRadeon RX 9060無印も選べる容積26.3Lの小型ゲーミングPCがこちら
2025年10月29日 10時00分更新
コンパクトでも内部は意外と余裕がある
PCケースが小さいと内部のスペースが心配になる人もいるだろう。いくぶん余裕がないと通気性が悪化し、クーラーの冷却性能が落ちてしまうからだ。そうなれば、CPUやGPUの本来の性能が発揮できないという可能性がある。しかし、G-Master Spear Mini B850Aの内部は意外にもすっきりしていた。
PCパーツが多く詰め込まれているものの、それぞれ周囲に十分なスペースがある。これなら冷却性能が落ちてしまう心配はないだろう。
CPUクーラーはNoctuaの「NH-U12S redux」を採用。定番モデル「NH-U12S」の廉価モデルで、ヒートパイプが1本少ない4本になっている。また、ファンがグレーの「NF-P12 redux-1700 PWM」に変更されている点が大きな違いだ。動作音が若干大きくなっているものの、冷却性能は同等クラスとなる。
また、このCPUクーラーのすぐうしろには、排気用のPCケースファンとして、Noctuaの「NF-F12 PWM」を装備。CPUクーラーから出た熱風を、すばやくPCケースの外に排出できる位置取りだ。
ちなみに、CPUクーラーとPCケースファンの色が異なるが、BTOメニューでCPUクーラーをNH-U12Sなどに変更すれば、ブラウン系で統一できる。なお、グレー系で統一できるBTOオプションはないため、こだわるなら自力で換装するといいだろう。
試用機のビデオカードは、登場から間もないRadeon RX 9060無印を搭載したASRockのRadeon RX 9060 Challenger 8G。4Kゲーミングは厳しいが、フルHDの高画質設定やWQHDなら快適プレイが期待できるコスパの高さが魅力だ。標準構成のGeForce RTX 5060 Tiから変更すると3万6470円も安くなる。
電源ユニットの位置は少し変わっている。一般的なPCケースでは背面側だが、本モデルでは前面側にある。これは、スペースに余裕がある前面側を活用することで、PCの高さを抑えるという工夫だ。
なお、電源ユニットはサイズの小さなSFXではなく、通常のATX。最大1200Wの大容量モデルまで搭載可能というのだから驚きだ。コンパクトでも高性能な構成にできる点はかなりありがたい。
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