音楽AIと組み合わせてMVも作れる
凝ったこともできます。音楽に合わせて、単純な図形の形状が変わっていくようなインスタレーションも作れると予想したのですが、見事に作成できました。それらの動画を9回生成し、つなげていったところ、90秒のかっこいいミュージックビデオ的な動画を作ることができました。もしアルゴリズムを使って作成しようとすればかなり難しいですし、他の動画AIに比べても品質が高く、また生成される音楽にピッタリ合っていることもあり、美しいという印象を持ちました。
プロンプトは「シンプルな四角形や丸や三角の図形がテクノ音楽に合わせて変化していく。白と黒のインスタレーション」をベースに、「画面には様々なエフェクトが走る」「複雑に形状を変える」などの条件を追加している
音楽は10秒ごとに変わってしまうので、動画全体で共通化しません。そこで、音楽AI「Suno」を使うことで、一定の方向性をもった曲にまとめる方法を取りました。
Sunoには「Remix」機能というものがあり、ベースとなる曲に歌詞をつけたり、元の音を活かしながら、別の雰囲気への曲を生成する機能があります。そこにSuno 2の動画から音をMP3として分離して、音楽を読み込ませ、歌詞をつけて、曲調を指定します。歌詞は自分でも指定できますが、AIが音楽の雰囲気に合わせて適当なものを作らせることも可能です。重要なのはAdvanced Optionの「Audio Influence」の数値を80%以上の高めに設定しておくことです。これによって元の音の影響力が大きくなり、10秒ごとに曲調が切り替わるルールが守られていきます。
曲全体としては、イントロ部分などが追加されて2分39秒と1分以上長い曲が作られましたが、動画編集ソフト上で、そのうちの動画に合う部分を選び出して、一つの動画へとまとめ直します。そうすると、より浮遊感が強く音質も高いMV動画にすることができました。
▲Sunoで作成した音楽と合わせたMV動画

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