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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第940回

ライカカメラ搭載の「Xiaomi 15T Pro」はコスパ最強の猫スマホだった!

2025年10月02日 12時00分更新

文● 荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

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ベンチ下の日陰で日中の暑さを耐えていたキジトラ。表情からして「今年の夏はかなわんわ」と言ってるのがわかる(言ってないけど)。2025年9月 Xiaomi 15T Pro

 9月26日に日本でも発表されたシャオミの「Xiaomi 15T Pro」。一足先にちょっと使わせてもらったけど、猫撮りでのネコストパフォーマンス(そんな言葉ないけど)は最強のスマホかもしれないと思ったので、この連載でも紹介したい。

カメラユニットの真ん中にLEICAとあるのが昨今のシャオミ。○が4つあるが、カメラは3つ。メインカメラと望遠カメラが5000万画素という望遠重視がうれしいスマホだ

 猫撮りって意味での注目ポイントは2点。

 ひとつは「モーションキャプチャ」モードを備えていること。シャオミのミドルハイ以上のモデルには備わっているのだが、これは「動いてるものを撮る時」にオンにする。すると、室内のような明るくない場所でもシャッタースピードを上げて、被写体ブレしない写真を撮ってくれる。猫と遊びながら撮るときにこれはありがたい。

左下の走っているアイコンが「モーションキャプチャ」オンの状態。これだと動いてる猫もぴしっと撮れるのだ

 すると動いてる室内猫でもOK。カメラを……いやスマホを構えたらずんずん寄ってきた猫がチャトラのハチワレがいたので、つい撮ってしまったのがこちら。

スマホを構えたら怖い顔でずんずんと近寄ってきたので思わず撮影。精悍な顔がたまらなくよい。「保護猫シェルターqueue」にて。2025年9月 Xiaomi 15T Pro

ここまで近づいてもちゃんと目にピントが合ってくれた。見事なカメラ目線で、スマホに興味津々なのがわかる。「保護猫シェルターqueue」にて。2025年9月 Xiaomi 15T Pro

 室内ではシャッタースピードが遅くなって被写体ブレしやすいので、そこを良きに計らってくれるこの機能はありがたいのだ。もうハイエンドスマホ全部に付けてほしいくらい。

モーションキャプチャをオンにすればこんな瞬間もOK。にしても、何にでも興味がある年頃なのね。「保護猫シェルターqueue」にて。2025年9月 Xiaomi 15T Pro

 もうひとつは望遠。5000万画素の5倍望遠レンズを持っていて、中央部を使った10倍のズームもできるのだ。これは外で出会った猫を撮るのにいい。

 というわけで、9月だけどまだまだ残暑厳しい暑さの日、それも12時過ぎという暑さもここに極まれりという時刻。午前中の用件を済ませてたらそんな時間になったのだが、この暑さの中、あそこの神社の猫は元気にしてるだろうかとちょっと足を伸ばしてみたら……日陰でつぶれておりました。

離れて寝てるシロとクロの2匹。両方がはいるよう、2xで撮影。日陰で体力温存中。2025年9月 Xiaomi 15T Pro

 ここ、社殿が低い塀に囲まれてて人が入れないので、猫的にはありがたい場所なのだ。白猫と黒猫、ちゃんと日陰を選んで昼寝というか、昼ダウンしてる。

 では望遠の出番だ。まずは5倍ズームで黒猫。見事なニャツバテ猫である。

5倍ズームで黒猫。へちゃっと潰れております。2025年9月 Xiaomi 15T Pro

 白い方は10倍ズームで。35mm判換算で230mm相当。あまりに望遠過ぎても使いづらいわけで、このくらいがちょうどいい。気持ちよさそうに寝てる猫を起こさない距離感。

10倍にするとここまでよれるのだ。コンクリートを枕に気持ちよさそうに寝ております。 2025年9月 Xiaomi 15T Pro

 続いて、近くの公園へ。冒頭写真はベンチの下で暑さを凌いでるキジトラ。

 わたしがあれこれ撮ってたら、長毛の2匹がベンチの下から出てきて草を食んだり、毛繕いしたりしはじめてくれたのだ。暑い中、出てきてくれてありがとう。でも近寄らせては暮れないので、10倍ズームの出番。

 2匹ともちょうど舌を出した瞬間を撮れたので、今回はそれで締めたい。夏の長毛猫って見るからに暑そうなのだけど、元気そうで何より。

草を食んだ後ペロッと舌で鼻を舐めた瞬間の白黒の長毛と、毛繕いをはじめたキジトラがまじった長毛。兄弟に見えるけどどうなんだろう。どちらも10倍ズームで。2025年9月 Xiaomi 15T Pro

 シャオミといえばカメラ性能に特化した「Xiaomi 15 Ultra」がトップなのだけど(スマホカメラ全体でもトップクラスだ)、その技術が降りてくるのか、ミドルハイのXiaomi 15T Proのカメラも良い感じに仕上がっててあなどりがたし、なのである。

 さて次回は……次回予告なんて普段はしないけど、毎年この時期に必ず扱っている新型のアレがやっと届いたからね。iPhone 17 Pro。こっちも望遠カメラが強化されたので楽しみなのだ。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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