このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第545回
山根博士のグロスマレビュー
外付け望遠レンズ対応! 最強級カメラスマホ「vivo X200 Ultra」を試す
2025年08月16日 12時00分更新
海外市場では「最強のカメラスマホ」との評価も受けているvivoのフラッグシップモデル「X200 Ultra」は、本体をデジカメのように使えるケースに加え、望遠レンズもオプションで取り付けられる。これまでのカメラスマートフォンの常識を覆す拡張性を持った同モデルを使ってみた。
高性能カメラを搭載するハイエンドモデル
vivo X200 Ultraは2025年4月に中国で発売されたモデルだ。1年前、2024年3月発売の「X100 Ultra」の後継機であり、カメラ性能を中心にブラッシュアップされている。アクセサリーにより、カメラとしての使い勝手がより高まったのも特徴なモデルだ。
基本性能はチップセットがクアルコムのSnapdragon 8 Eliteで、メモリー12GB/16GB、ストレージは256GB/512GB/1TBと3つのバリエーションが存在する。ディスプレーは6.82型(3168×1440ドット)で最大輝度は4500ニト。
カメラはツァイスと協業している。すべてが高画質で広角がソニー「LYT-818」を搭載。1/1.28型、5000万画素、F1.7、焦点距離は35mm。前モデルは1型センサーを搭載していたがF1.8の23mmであり、X200 Ultraはより標準画角に近づいた。
超広角も同じくLYT-818を採用した1/1.28型、5000万画素、F2.0、14mmで、前モデルの1/2.0型 F2.2と比べて性能を高めている。そして望遠はペリスコープ型の2億画素。F2.3の85mmだ。一般的な23mm換算では3.7倍となる。
なお、フロントカメラは5000万画素を搭載する。
本体サイズは約76.76×163.14×8.69mm、重量は今回レビューしたシルバーモデルが229g、ブラックとレッドモデルが232gとなる。本体右側面には電源、音量に加えシャッターボタンなどに使えるAction Buttonを備えている。バッテリーは6000mAh、有線90W、無線40Wの急速充電にも対応している。
本体断面は角をわずかに丸めた形状であり、ディスプレー面側はガラス面の角を落としている。そのため本体の握り心地は良く、しっかりとホールドできる印象だ。この背面はスリットの入ったデザインをしているが、ガラスの内側にプリントで表現されている。
独自UI OSを搭載、クラシカルなカメラデザイン
vivoのスマートフォンはグローバル展開も行なわれているが、X200 Ultraは中国国内のみの販売となる。中国とグローバルではその下位モデルとなる「X200 Pro」「X200」も用意されている。
X200 UltraのOSは、中国向けvivoモデルが採用する「OriginOS 5」。Android 15をベースにvivoがUIや機能を改善している。ウィジェットなどはよりグラフィカルな表示となり、AI機能も大きく強化。通話の同時通訳や要約、動画の自動BGM挿入、文書作成など豊富な機能を誇る。
カメラ部分を詳細に見てみよう。カメラバンプは最近主流の円形デザインだ。だが、本体に超薄型のレンズを装着したような形状となっており、垂直に出っ張っている。他社製品の多くが出っ張りを目立たせないようにと2段階や傾斜をつけたデザインにしているのに対し、X200 Ultraはバンプ周囲にローレット処理を施すなど、あえてカメラのレンズのように見せている。
カメラの写真モードでは倍率が0.4、1、2.5、5、6.7と並ぶ。これは35mm換算での倍率となる。一方、画面下にある上を向いたアイコンをタップすることで「Street Photography Mode」を起動できる。オート撮影とマニュアル撮影の中間的なモードであり、焦点距離、EV、シャッター速度、絞りなどを簡単に切り替えでき、本格的なストリートスナップなどの撮影もできる。
側面のAction Buttonは感圧式のボタンとなっており、押し込むことでシャッターを切ることができる。また、タッチセンサーも搭載しており、指先を左右に動かすことで露出、F値、シャッター速度などを調整することもできる。ボタンを押してみるとわずかに下がる程度だがしっかりとシャッターが押せるため、写真や動画撮影はしやすいと感じられる。
ただし、本体を持ってみると、シルバーモデルの背面は表面がガラス仕上げでかなり滑りやすいと感じられた。このあと紹介するフォトグラファーキットのケースを装着したほうが安心して使えそうだ。

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