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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第108回

ボーイング747-8F型機

超巨大! ジャンボ貨物機の中はまるで秘密基地でした

2025年08月06日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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●客席もある!? 2階にはギャレーとベッドも

 2階へは、貨物室前方にあるはしごを降ろしてアクセスします。2階部分はどうなっているかというと、コックピットに加えて客席があります。貨物機なのに客席があるのは不思議に思うかもしれませんが、実は荷物によっては荷主や関係者が乗り込むこともあるとのこと。

このはしごを使って2階部分に上がれます

 たとえば海外レースに参加する「競走馬」を運ぶ場合は、厩務員が同乗して馬の状態をチェックしたりできるとのこと。このように荷主の依頼によっては貨物機にも乗客として乗り込めるわけです。とはいえ荷物なしで乗客だけを乗せてフライトすることはまずなく、実は今回の取材も2階部分は入れなかったため、もし乗る機会があれば貴重な体験ですね。

NCAの貨物輸送サービス案内にも厩務員が同乗できるとの記載が

ANA Cargoのボーイング777F型機の客席。ボーイング747-8F型機には同じような客席が6つあるとのこと

 2階部分にはギャレーもあって機内食も用意されていて、パイロットは休憩時間に自分で温めて食事をとるとのこと。ちなみに長距離フライトに備えて、2階部分にはパイロットが休憩するベッドも用意されています。

ANA Cargoのボーイング777F型機のギャレー。パイロットは休憩中に食事を温めたり、コーヒーメーカーでコーヒーを煎れて飲むとか

●ANA傘下で「本邦最大の物流キャリア」に進化中

 今年で就航40周年を迎えるNCA。ANAグループとなり、ANAホールディングスの芝田浩二社長は式典で「本邦最大のコンビネーションキャリアとして大きく進化する」とアピール。日本と世界を結ぶ物流のさらなる発展に期待ですね。

就航40周年を迎え、特別ステッカーが貼られているNCAのボーイング747-8F型

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この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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