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石川温のPCスマホニュース解説 第246回

サムスン、AIスマホに強み グーグル、クアルコムとの関係が鍵に

2025年07月28日 07時00分更新

文● 石川温

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グーグルとの関係性を保ちつつ、AIをUIに融合

 さらにサムスン電子が他社との差別化として強調しているのが「AIがUIに融合している」という点だ。

 サムスン電子は素のAndroidではなく、自社開発の「One UI」を採用している。ベースはAndroidであるが、サムスン電子によるカスタマイズが入り、素のAndroidとは異なる操作性が導入されている。

 Galaxy Z Fold7とGalaxy Z Flip7では、One UI 8により、例えば、写真アプリのなかでGalaxy AIを呼び出し、AIによる加工や修正をできるようになっている。ユーザーが意識することなく、直感的にアクセスできるというのが他社にない強みというわけだ。

 また、One UI 8ではAIにアプリをまたいでのお願いも可能になっている。例えば、Gemini Liveを起動し、カメラで紙の新聞記事を見ながら「この記事をテキスト化して、サムスンノートにコピーしておいて」とお願いすれば、Gemini Liveがテキストに起こし、さらにサムスンノートに保存しておいてくれる。この辺りも、単にグーグルのGemini Liveが賢いだけでなく、サムスンノートにも連携するというOne UI 8上での振る舞いが大きく寄与しているといえるのだ。

 こうしたアプリ間の連携ができるのも、グーグルとの関係性を保ちつつ、独自にUIを作っているサムスン電子の強みと言えるのだ。

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