AWS Summit Japan 2025セッションレポート
プライムデーの荷物はどう届く? Amazonが物流現場の「6つのAI活用」を披露
2025年07月10日 11時30分更新
機械学習で“最小サイズ”の梱包を提案
5つ目は、「梱包の最適化」だ。複数商品を届けるには、さまざまな形状からなる商品の組み合わせから、可能な限り最小化できる梱包を選択する必要がある。
Amazonでは、商品情報とMLのアルゴリズムで、商品の組み合わせの最小サイズを推定。そのサイズが入る段ボールや紙袋を都度選ぶことでパッケージを最小化している。配送効率が高まり、トラックの台数も減らせ、サステナビリティの改善にもつながるという。
最後は、「生成AIを活用したオペレーションマネジメント」だ。「現場のオペレーションマネージャーたちは、時間単位でさまざまな指標やデータを監視しているが、膨大なデータから正しい意思決定を下すのは簡単ではない。この問題を生成AIが解決してくれる」と渡辺氏。
現在、オペレーションマネージャーは、生成AIが提案する具体的なアクションを確認して、優先順位をつけて実行するといった体制を築いており、生産性の改善効果もみえ始めているという。
渡辺氏は、「Amazonは、AIとMLを活用することでオペレーションの効率を高め、生成AIを活用することで人の付加価値を高めていく。そうした未来に向けて、引き続きAWSと共に進化、成長していきたい」と締めくくった。

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