初心者がよくつまずく!CLIの「場所」ルールを理解しよう
Gemini CLIを使えば、手元のファイルをAIにそのまま読ませることができる。でも、ここで初心者がよくつまずくのが「パス(=ファイルの場所)」だ。
たとえば、あるファイルを読み込ませようとして「@ファイル名」と入力しても、うまくいかないことがある。実はこれ、ほとんどの場合「いま自分がどのフォルダにいるか(カレントディレクトリ)」を把握していないのが原因だ。
CLIでは、「今いる場所」にそのファイルがないと読み込めない。いまどこにいるかを知るには「pwd(print working directory)」コマンドが便利だ。
最初は、デスクトップなど分かりやすい場所にテスト用のフォルダを作っておくと安心だ。たとえば以下の手順で「GeminiTest」フォルダを作業拠点にすることができる。
cd ~/Desktop
mkdir GeminiTest
cd GeminiTest
この中にファイルを入れておけば、「@ファイル名」で確実に読み込ませることができる。「!ls」や「!cat」といったコマンドも、このフォルダ内だけで完結するので、迷いにくい。
なお、DropboxやiCloudを使っている環境では、同じ「Documents」でも実際の場所が違って見えることがある(例:~/Library/CloudStorage/Dropbox/Mac/Documents)。ただし最近の設定では、こうした複雑なパスが表示されないことも多く、あまり深く気にしなくても大丈夫だ。
まずは分かりやすい場所で動かして、「自分が今どこにいるか」を意識する。これが、Gemini CLIをスムーズに使いこなす第一歩になる。
なお、実行中に突然「出力の傾向が変わった」「処理が軽くなった」と感じたら、Gemini内部でモデルが自動的に切り替わった可能性がある
この切り替えは、主にセッション内の応答速度低下や無料枠の制限などが原因とされる。通知は表示されるが見逃しがちなので、「同じプロンプトなのに以前と違う結果が出る」と感じたときは、一度ログを確認してみるといい。

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