肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第1041回
肉!ピクルス!米!で構成されています
「売る気ある?」バーガーキングの新作ライスバーガー、究極すぎて食べる側が試される
2025年06月05日 17時30分更新
ごきげんよう、アスキーグルメのもぐもぐウーマン、ナベコです。さっそくですが、わたし、白米が大好きなんです。朝も断然、ごはん派。なので、ハンバーガーチェーンでもライスバーガーについ目がいっちゃいます。
さて、バーガーキングでは現在、新作ライスバーガーを販売中。その名も「ピックルボールバーガー」。
バーガーキングの新作「ピックルボールバーガー」
「ピックルボール」とは、アメリカで人気急上昇中のラケットスポーツ。これを盛り上げるために開発したバーガーだそうです(バーガーキングはピックルボールの公式スポンサーとのこと)。
■「ピックルボールバーガー」単品1790円、セット2090円
注目はライスバーガーの中身。直火焼きの100%ビーフパティ3枚をシンプルに塩コショウで味付けし、アクセントとなるピクルス11枚を重ね、特製ライスパティで豪快にサンドしています。
構成は、ビーフパティ・ピクルス・ライスパティの3つだけ。ソースもチーズも、他の野菜もなし。
トリプルパティという豪快さもさることながら、ピックルボールとピクルスをかけた(?)ピクルス11枚という発想もかなり攻めています。いい意味で言えば、シンプルで潔い。
さて、肝心の味はどうなのか? 実際に食べてみました。
まず、厚みがすごい。ビーフパティ3枚がどん・どん・どんと重なってます。バーガーキングのパティ自体がバーガーチェーンの中でも大きめなので、そんなことも相まってインパクト抜群です。
ライスバンズもふっくら厚め。どこからかぶりつこうか迷いながら、エイッと口に入れてみると……。
おにぎりのように、お米の旨みがじんわりと広がります。ふっくらしていて、ほんのり塩気も。
「ピックルボールバーガー」の特製ライスパティは、米の目利きで有名な八代目儀兵衛とコラボして共同開発したもの。厳選した白米と金のいぶき(玄米)をブレンドし、直火焼きビーフパティとの相性を最優先に考えたそうです。
なるほど、ちゃんとお米の味が活きています。ビーフパティの力強い脂をライスバンズがやさしく受け止めてくれて、ほのかな甘みが引き立つ。さすが、八代目儀兵衛。
そこにピクルスの酸味がアクセントとして効いてくる。「これ、きゅうりの漬物みたい」と思うほどで、ご飯との相性も意外と良し。11枚といわず、もっと入れてくれてもいいくらい。
素材の組み合わせが絶妙なのはよくわかります。ただ……。パティ3枚とピクルスとライスパティだけという構成は、ソースの味もなくて、かなりストイック。素材の味しかしない。ある意味で“究極”。
素材の味を楽しみたい玄人向け
食べる側が試される‥‥
「ピックルボールバーガー」は、正直、途中から味が物足りない気分になってきました。パティ3枚でボリュームはしっかりあるのですが、それに見合う味の厚みがもう少しほしい。ぶっちゃけ、ケチャップか醤油があれば……。
SNSの反応を見ても、「すごくおいしい」という声がある一方で、「醤油を足したい」「味が薄い」といった意見もあり、賛否両論のようです。
素材の味をじっくり楽しみたい人にはおすすめ。でも、ハンバーガーチェーンらしい、わかりやすくジャンクな味を期待している人には、ちょっと向かないかもしれません。良くも悪くも、玄人向け。チェーン店でここまで尖った商品を出すとは……。ある意味、売る気があるのかすら疑問が湧いてくるバーガーでした。
これはもう、食べる側が試されている気さえします……!
ちなみに、気になるカロリーは1個942kcal。ボリュームはしっかりヘビーでジャンクです。お腹一杯!

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