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日本市場のために日本HPがイチから設計したGIGA端末

子どものための“軽くて壊れない”Chromebook!「HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook」は使ってみたら本当にスゴかった!

岩渕 茂 編集●ASCII

提供: 日本HP

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 2024年度から本格的に始まった「GIGAスクール構想」の第2段階「GIGA2.0」により、全国の学校現場では新たな教育ICT(情報通信技術)環境の整備が急速に進んでいる。文部科学省は1台あたり5万5000円の補助を用意し、各メーカーはこの価格に合わせたパソコンやタブレット端末の開発を競っている。

 中でも教育現場で高い支持を得ているのがChromebookだ。起動が速く、操作もシンプルなChromeOSは、子どもたちでも直感的に扱える点が評価されている。そのChromebook市場において、特に注目したいのが日本HPの「HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook」だ。

 実はこの製品、グローバル企業である日本HPが、あえて日本市場をターゲットに、イチから設計・開発した特別な端末。日本の子どもたちの学習環境や身体的特徴を徹底的に研究し、日本特有のニーズに応えるために生まれた製品なのだ。そして、その「基本パッケージ」は、GIGAスクール構想の補助金額で購入できる価格で提供されている点も大きなアドバンテージと言える。

「MediaTek Kompanio 520」プロセッサーの採用により
堅牢さに加えて省電力化・軽量化を実現した

 「子どものために、端末(パソコン)を軽くしてほしい」──この要望は、GIGA2.0を推進するにあたり、当時の盛山正仁文部科学大臣からHPに直接伝えられたものだ。日本の小学生の多くはランドセルを背負って徒歩で通学するが、教科書や副教材、上履きなど荷物が多く、さらに校外活動も含め、重たいPC端末を持ち運ぶのは大きな負担となっていた。

 GIGA1.0時代からHP Chromebookは堅牢性を重視していたが、そのぶん端末の重量が課題となっていた。こうした要望を受け、日本HPは設計を根本から見直し、その結果として採用されたのが「MediaTek Kompanio 520」プロセッサーである。

 これはARMベースのプロセッサーで、スマホ向けの省電力技術をChromebook向けに最適化している。マザーボードの小型化が可能で、発熱量も抑えられることから、大型ヒートシンクなしでも設計が可能となっている。さらに低消費電力設計により、バッテリーの持続時間の延長を実現。バッテリーの軽量化にもつながり、全体の軽さに貢献している。

左側が「MediaTek Kompanio 520」を採用した新モデルのマザーボード、右側が従来モデルのマザーボード。コンパクトな設計により、筐体全体の軽量化や消費電力の最適化を実現した

 【日本HPの製品開発担当、岡宣明氏のコメント】

 「ランドセルを背負って歩く子どもたちの負担を少しでも軽くしたい。その思いを実現するために、設計を根本から見直しました。従来より250~300gの大幅な軽量化を実現しながら、堅牢性は一切犠牲にしていません。在学中、安心してお使いいただけるよう、バッテリーの長寿命化にも取り組みました」

 ただし、軽量化ばかりを優先してしまっては、堅牢性が損なわれかねない。実際、GIGA1.0の運用実績を振り返ると、子どもたちは想定以上にハードな使い方をしていることが浮き彫りになったそうだ。

軽量化を実現しながら、堅牢性も犠牲にしていない

 たとえば、端末を投げてしまったり、定規や鉛筆をキーボードの隙間に差し込んでキーを外そうとしたりする子どもは少なくないという。中には、砂場に埋めてしまうなど、想定を超える事例も確認されている。

 日本HPでは、こうした過酷な使用環境を想定し、堅牢性に関する試験を徹底的に実施した。米国国防総省調達基準の「MIL-STD-810H」試験に24項目で合格しているほか、机の高さからの落下テストや1000回のランダム落下試験なども実施。累積で12万時間相当の品質テストを行う、同社独自の厳密な品質基準テストをクリアしている。

日本HPが実施した試験内容の一部。過酷な使用環境を想定した試験を徹底的に実施したことにより、信頼できる堅牢性を確保した

 また、ポート部分の強度についても、日本HPは徹底したテストを実施している。ケーブルを差した状態での落下試験や引っ張り試験、1万回もの過負荷試験などを行い、教育現場での過酷な使用に耐える設計を確保している。こうした細部への配慮にも、同社の本気度が表れている。

「HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook」の主なスペック
型番 B1PK2PT#ABJ
OS ChromeOS
プロセッサー MediaTek Kompanio 520
メモリー オンボード 4GB LPDDR4X
ストレージ 32GB eMMC
ディスプレー 11.6型液晶(1366×768ドット)、タッチ対応
インターフェース USB Type-C(3.2 Gen1、USB Power Delivery、DisplayPort 1.2)×1、 USB Type-A (3.2 Gen1)×2、ステレオヘッドフォン/マイクジャック×1
通信機能 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
オーディオ機能 デュアルスピーカー、デュアルアレイマイク
内蔵カメラ イン:720p HD(プライバシーシャッター付き)、アウト:5MPカメラ(Auto Focus機能付き)
通信機能 Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.3
電源 HP 45W USB Type-Cアダプター
バッテリー/駆動時間 リチウムイオンポリマー/Google Chrome OS power_LoadTest:最大約16時間41分、JEITA測定法Ver2.0:最大約15時間24分、JEITA 3.0:最大約5.7 時間(動画再生時)、最大約14.9時間(アイドル時)
サイズ 幅293mm×奥行き202mm×高さ21mm(最薄部、突起部含まず)
重量 約1.19kg
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