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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第826回

PCIeリリース直前に登場しわずか1年の短命に終わったCSA 消え去ったI/F史

2025年06月02日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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PCI Express登場までの場繋ぎとして採用される

 これらの理由でインテルは2003年4月にIntel 875Pを発表、翌5月21日にはIntel 865P/865E/865Gを追加すると、市場にはCSA経由でGbEを搭載したマザーボードがあふれかえることになった。

 そもそも4月にはIntel 875P搭載マザーボードが大量に出てきたが、当時の秋葉原取材記事を読むと5月15日の週には30製品以上の865搭載マザーボードが発売されたようだ。いずれの製品もオンボードの形でIntel 82547EIを搭載している。

CSAそのものは16本(うちデータ線が11本)の信号線が定義されているが、82547EIそのものは13本の信号線しか使っていない

 発売当初は15ピンのコネクター経由を介して拡張カードのような格好で搭載される事例もあり得るという含みが持たされていたが、実際には拡張カード形式で提供された事例を見たことがない。少なくとも国内に流通した製品は全部がオンボードの形で搭載され、直接バックパネルにRJ45のレセプタクルが出る形の実装だったのではないかと思われる。

 理由は簡単で、インテルはCSAの仕様を外部に提供しておらず、またCSA対応のGbEコントローラーはIntel 82547EIしか存在しなかった。さすがに2003年ともなると、イーサネットをオプションにする製品はごくわずかしかなく、ほぼ標準装備という扱いになっていたことを考えると、拡張カードにするメリットが皆無だからかと思われる。

 もしCSAの仕様が他社に供給され、CSA対応の他社製GbEコントローラーが存在していれば、あるいは拡張カードにする意味はあったかもしれないが、CSAをワンポイントリリーフと割り切っていたインテルからすればCSAの仕様を他社に供給するメリットが皆無だった。

 これは他社からしても同じで、1年で置き換わるI/Fのために新製品を投入するコストと、そこで得られる売上を考えたら、CSAはスルーして翌年以降に出てくるPCI Express対応を進めた方が得策と言える。かくして2003年、インテルのチップセットを搭載したマザーボードはCSAで埋め尽くされることになった。

 ただしワンポイントリリーフということもあって、CSAは長続きしなかった。2004年にはPCI ExpressをサポートしたIntel 900シリーズチップセット(910/915/952)が投入されるが、この時はまだ動きは鈍かった気がする。ただその翌年の2005年にはDDR2メモリーに対応したIntel 965/975シリーズがCore 2 Duoとあわせてリリースされ、ここから急速に市場がCore 2 Duoベースにシフトしていった。

 当然これらはCSAではなくPCI Expressを利用しており、2005年にはもうCSAに対応した新製品は消えていたと記憶している。Pentium 4/Pentium D時代の最後に湧いてきたCSAだが、そのPentium 4/Pentium Dと一緒に消えていった格好だ。

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