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Nintendo Switch 2の発売日せまる……気をつけたい「2つの詐欺」 ヤバいのは転売だけじゃないかも

2025年05月27日 17時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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「発売日に手に入れたい」という気持ちが狙われる

 Nintendo Switchの後継機、「Nintendo Switch 2」の発売が6月5日に迫っています。マイニンテンドーストアおよび、家電量販店や各ECサイトでも抽選販売が実施されましたが、予約できなかった、発売日に手に入れられそうもない……という人もいるでしょう。

 そういった状況を鑑みてか、任天堂は5月27日、フリーマーケットサイトを運営するメルカリ、LINEヤフー、楽天グループの事業者3社と、Nintendo Switch 2を含む同社関連の商品の不正な出品行為を防止する取り組みにおいて、協力することに合意したと発表しています(【出品禁止も】任天堂「Nintendo Switch 2」転売対策強化 メルカリ、楽天、LINEヤフーと不正出品防止で協力)。

 これは、いわば「転売」対策。また、5月21日には「Yahoo!ショッピング」が警鐘を鳴らしているなど、大きな枠組みでNintendo Switch 2の転売対策が進められていることがわかります(「Nintendo Switch 2」悪質転売にYahoo!ショッピングが警鐘)。

 裏を返せば、多くの人たちがNintendo Switch 2を「発売日に入手したい(けれど、できないかも)」と考えている状況にあるということでもあります。

 このように「みんなが欲しがるもの」を買えるように見せかけて、悪意ある人たちが個人情報などを入手するために詐欺行為を仕掛けてくる可能性もあるでしょう。

 人気の新型家庭用ゲーム機の発売にともなう詐欺として考えられる、2つのパターンを紹介します。

考えられるパターン1:架空の通販サイト

・偽の通販サイトで消費者を欺いて代金を振り込ませるパターン。
・偽サイトは半月程度で閉鎖し、名前を変えて再びオープンを繰り返すことも。
・特徴の一つは「振込先が個人名義」であること。振り込んではいけない。

 新型ゲーム機を予約できないものかと、あなたがスマホを眺めていたとしましょう。すると、検索結果の広告欄に見慣れない通販サイトを発見しました。なんと、そこでは奇跡的に予約が可能だというのです。

 そして製品画像の下には、「残り5個」の文字。

 ここで予約注文を実行すると、ほどなく代金の振込先を知らせるメールが届きます。予約が完了、急いで振り込みをすませないといけない……わけではありません。

 これは、消費者庁もかつて注意喚起を呼び掛けた「人気の家庭用テレビゲーム機などを販売しているかのように装う偽の通信販売サイト」の可能性があるからです。

 悪意ある人たちが作った偽の通販サイトは、口座に代金を振り込ませてそのままサイトを閉鎖するという行為を繰り返します。半月程度の間隔でサイト名を変えながら再びオープンを繰り返すという手口も見られました。

 この手の偽サイトは、振込先として「個人名義の口座」を指定することが大半です。通販サイトを運営する企業が個人名義の口座を使っていることはめったにありません。「残り5個」などといった文字に惑わされないことが大切です。

考えられるパターン2:当選詐欺

・発売日に入手したい人たちは、自身を狙った当選詐欺に要注意。
・突然届く「当選しました」「会員登録はこちら」などのメッセージは無視。

 もう一つ、気を付けたいのは当選詐欺です(参考:【当選表示】スマホ画面に突然「当選した」と表示された。 | 消費者トラブルFAQ)。

 あなたのスマートフォンに「あのゲーム機が発売日に手に入る! 会員優先予約受付中」「おめでとうございます! あなたは新型家庭用ゲーム機優先予約会員に選ばれました」などといったメッセージが届いたとしたら……。

 とてもあやしい内容ではあるのですが、発売が開始しても、すぐには品薄が解消しないかもしれません。「だとしたら、あやしくてもやってみる価値があるのかも……」と思わせるのが、悪意を持った人たちのねらいです。

 「○分以内に申し込みをしないとギフトを受け取る権利がなくなる」などと、申し込みを急がせる例もあります。

 メッセージからアクセスする「会員登録ページ」に住所・氏名・クレジットカード情報などを入力しても、もちろん何も手に入りません。一方的にあなたの個人情報を盗み取られるだけでしょう。


 

 人気家庭用ゲーム機の発売にともなって、ネット上では「転売(対策)」の話題が多くなります。しかし、それだけではなく、上記のような詐欺行為にもあわせて注意したいものです。

 「これぐらい見抜けるよ!」と思うかもしれません。しかし、本人がゲームに興味がなくても、子供や孫にねだられた父母・祖父母が慌てて手を出してしまうことも考えられます。身近な人たちにも、注意を促しておきましょう。

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