Anthropicは5月23日、次世代AIモデル「Claude Opus 4」と「Claude Sonnet 4」を発表した。Sonnet 4については、無料プランのユーザーにも提供する。
世界最高のコーディングモデル「Claude Opus 4」
Claude Opus 4は同社史上最も強力なモデルで、特にコーディングを得意としている。
ベンチマークではSWE-bench(72.5%)やTerminal-bench(43.2%)でトップの成績を記録。数時間にわたる連続作業に対応し、数千ステップを要する長時間タスクでも継続的なパフォーマンスを発揮可能だ。
バランス重視の「Claude Sonnet 4」
Claude Sonnet 4では、前世代のSonnet 3.7から大幅に改良され、SWE-benchで72.7%のコーディング精度を実現。単純な性能はOpus 4に及ばない分野がほとんどだが、性能と効率のバランスに優れた実用性の高いモデルに仕上がっているという。
なお、本モデルはGitHubが提供するコーディングエージェント「GitHub Copilot」への導入も決まっている。
2モードのハイブリッドモデルで応答を改善
両モデルは「ハイブリッドモデル」として、即座の応答と深い推論のための拡張思考という2つのモードを提供。後者については、推論中にウェブ検索などを利用して応答を改善したり、複数のツールを並列実行してユーザーからの指示をより正確に実行したりすることも可能だ。
また、Claude Opus 4ではメモリー性能も従来のモデルから大きく進歩している。
Claudeにローカルファイルへのアクセスが可能なアプリを構築すると、Opus 4は重要な情報を格納するための「メモリーファイル」の作成と維持に熟練し、長期的なタスク認識や一貫性、パフォーマンスの向上が期待できるという。
料金
Claude 4シリーズを利用できるプランやAPI料金などは、以下のとおり。
●Claude Opus 4
対応プラン:有料プラン(Pro/Max/Team/Enterprise)
API料金(100万トークンあたり):入力15ドル(約2200円)/出力75ドル(約1万800円)
●Claude Sonnet 4
対応プラン:無料プラン/有料プラン(Pro/Max/Team/Enterprise)
API料金(100万トークンあたり):入力3ドル(約430円)/出力15ドル(約2200円)
■関連サイト
