グーグルは5月20日、同社のAIサービスの最上位プラン「Google AI Ultra」を発表した。料金は月額249.99ドル(約3万6000円)。最高性能のAIモデルや同プラン専用機能へのアクセスを提供する。
Google AI Ultraの主な機能や特徴は以下のとおり。
●Gemini
・最新のGeminiアプリを利用可能
・Deep Researchの使用制限緩和、Veo 2による最先端ビデオ生成、最新のVeo 3モデルへの早期アクセスを提供
・今後数週間で、新しい強化推論モード「Deep Think in 2.5 Pro」へのアクセスも可能となる予定
●Flow
・Google DeepMindの最も高度なモデル(Veo、Imagen、Gemini)向けに設計された映画製作ツール
・1080p動画の生成、高度なカメラコントロール、Veo 3への早期アクセスに対応
●Whisk
・テキストと画像プロンプトを使って、新しいアイデアを素早く探索し視覚化することが可能
・Whisk Animateで、画像をVeo 2による8秒間の生き生きとした動画に変換できる
●NotebookLM
・使用制限の緩和と強化されたモデル機能へのアクセスを提供(2025年後半を予定)
●Gemini in Gmail、Docs、Vids等
・各種グーグルアプリ内でGeminiにアクセス可能
●Gemini in Chrome
・デスクトップ版のChromeブラウザー内で、Geminiに直接アクセス可能(米国では5月21日より)
●Project Mariner
・研究から予約、購入まで最大10のタスクを同時に管理できる実験的エージェント
●YouTube Premium
・広告なしでYouTubeを視聴し、バックグラウンドで再生可能(個人向けプランの契約者のみ)
●30TBのオンラインストレージ
・Google Photos、Drive、Gmail全体で30TBのストレージ容量を提供
新プランの導入にあわせて、「AI Premium」プランは「Google AI Pro」に名称を変更。FlowでのAI動画制作機能や、Chromeブラウザー上で動作するGeminiの早期アクセスといった特典を追加するほか、大学生向け無料アクセス制度の対象地域を日本、ブラジル、インドネシア、英国に拡大する。
Google AI Ultraは、米国では5月20日から提供を開始。ほかの国や地域についても、近日中に展開される予定だ。
