MMOは「ファイナルファンタジーXIV」最新拡張パッケージが好調
スクエニ「ドラクエ3」効果で黒字化 売上は減少【2025年3月期決算】
スクウェア・エニックスが5月14日、2025年3月期の決算を発表。売上高は3245億円(前年比318億円減)、営業利益は405億円(前年比80億円増)、経常利益は409億円(前年比6億円減)で、前期比で減収増益の結果となった。
減収要因は、スマートデバイス・PCブラウザなどの既存タイトルの弱含みに加え、前期にロイヤリティ収入の計上などがあったため。
一方で、2024年11月14日に発売したHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」が当初の想定を上回る販売となったことで、デジタルエンタテインメント事業は黒字化した。MMO部門では、「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パッケージ「黄金のレガシー」発売によって堅調な増益を果たしている。
地域別の販売本数では、欧米・アジアのパッケージ販売が振るわない結果になった。日本はほぼ横ばいで推移している。
今後のスクウェア・エニックスの動きとしては、「ドラゴンクエストI&II」や「ファイナルファンタジーVII」リメイクシリーズ第3弾などが控えている。
先日にはTBSテレビとの完全新規オリジナルIPのゲーム開発における協業を発表し、新たなチャレンジに踏み出す姿勢も見えた。
「再起動の3年間」初動となった2025年3月期。引き続き今後の動きに注目していきたい。







