Sonova Consumer Hearing Japanは5月19日、ゼンハイザーブランドのイヤホン「ACCENTUM Open」を発表した。価格はオープンプライスで、6月3日に発売する。店頭での販売価格は1万6940円程度になる見込みだ。
ゼンハイザー初のインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン
ACCENTUMは、ゼンハイザーとしては比較的手軽に買えるシリーズで、ハイエンドのMOMENTUMシリーズとはまた違ったユーザー層をターゲットにしている。
いま完全ワイヤレス型イヤホンというと、耳栓のように密閉するカナル型が主流。新製品のACCENTUM Openは、イヤーピースを持たない(カナル型ではない)開放型の完全ワイヤレスイヤホンで、耳のふちに引っ掛けるようにして固定するタイプの製品。ゼンハイザーが初めて取り組むカテゴリーだ。
耳穴の周辺に空間があるので、周囲の音を認識しながらリスニングや通話ができる。耳をふさがないので、長時間装着しても負担になりにくい。テレワークや長時間イヤホンを装着したまま作業する人が増える中、各社がこのタイプの製品化に取り組み、市場では4人に1人が使っているほどの人気だという。
ポイントはやはり音質で、80年の歴史を持つゼンハイザーの音響技術をしっかりと取り入れつつ、HD 650 Golden Eraをベースにしたバランスの取れた音の再現が特徴だという。11mmのダイナミック型ドライバーを使用し、パワフルかつ奥行きのあるサウンドを実現したとしている。
また、マイクは片側で2基(合計4基)搭載。AIノイズリダクションによって、自然の音と人間の声を分離して、クリアに声を届けられる。
軽量で着けていることを忘れるほど自然な装着感
本体は17gと軽量。長時間使っても疲れず、装着していることを忘れるほど軽い装着感になっているという。アクティブ・ノイズキャンセル機能は搭載せず、音楽と共に周囲の世界との調和を楽しめる製品となっている。
本体はタッチ操作に対応。説明書いらずで、箱から出してすぐ使える利便性の高さを売りにしている。Bluetooth 5.3準拠でコーデックはSBCとAACに対応。バッテリー駆動時間はイヤホン単体で6時間。ケース充電込みで28時間。10分で90分間再生(フル充電は1時間)の急速充電にも対応する。
周波数特性は25Hzから15kHz(@90dB SPL)。感度は109dB/mW。本体はIPX4の防滴仕様となる。ケースも小型で、ポケットに簡単に入れられる。イヤホンと本体を合わせた重量は約38gだ。
カラーバリエーションはブラックとクリームの2種類があり、クリームはAmazon.co.jp限定での販売となる。
