追加アプリなしで録画&ストリーミングする
AMD Softwareはそれ自体に画面の録画&ストリーミング機能が実装されている。「OBS Studio」のような配信ツールは高度な設定ができるが、その分複雑で敷居が高い。AMD Softwareの機能はシンプルだが手軽である。RX 7000シリーズ以降ならばAV1での直接録画も可能だ。
まず録画だが、基本機能は「録画&ストリーム」タブ→「録画」タブの中にほぼ詰まっている。全画面を録画する設定がデフォルトだが、ウインドウモードで起動するゲームの場合は「リージョン」かつ「デスクトップの録画」をオンにしておこう。
実際にゲームを録画する場合はゲーム中にAlt+Zキーでオーバーレイを呼び出し、そこで操作するのが手軽で確実だ。初回録画時のみ1回確認されるが、それを済ませてしまえばホットキー(Ctrl+Shift+E)で録画の開始と停止が可能になる。写真は「The Last of Us Part II Remastered」の1シーン
この録画機能はGPUを利用して処理されるため、録画中はゲームのフレームレートに多少影響する。そこで「Assassin's Creed Shadows」を利用して録画の有無でフレームレートがどう変わるか検証してみた。画質「最高」、レイトレーシングは「全体的に拡散+反射」、FSR 4「クオリティー」ならびにフレーム生成も有効化。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。録画時のコーデックはAV1、ビットレートとフレームレートは30Mbps&60fps、録画解像度はディスプレーの物理解像度に合わせ4Kとしている。
フルHDと4Kの2通りの解像度で試してみたが、どちらの解像度においても録画中はフレームレートが10%程度落ち込む。無論もっと画質を追い込めばもっと下がる可能性もあるが、この程度なら問題なく使っていけるだろう。
リージョンモードで録画する場合、録画対象のウインドウを選んでから録画が開始される。ここでゲームのウインドウを選択すればいいが、そのウインドウを覆っているウインドウの内容も写り込んでしまう。センシティブな情報が表示されているウインドウは閉じておくか、ゲームのウインドウから遠ざけておきたい
「ライブストリーム」タブで利用できるストリーミング機能についても軽く解説しておきたい。設定タブを開くとYouTubeを始めTwitchやFacebookといった著明ストリーミングサービスの項目があるが、今回はYouTubeに限定する。本来AMD Software上でログインすれば使えるようになると思うのだが、筆者の環境ではどうにも突破できなかったため、YouTubeのストリームキーを入力するやり方で解説する。












