4月1日、アップルは最新版「iOS 18.4」を公開。独自AI「Apple Intelligence」が日本語に対応した。そんななか、サムスン電子が、Galaxy S25シリーズで搭載している「Galaxy AI」「Bixby」の日本語対応における開発秘話を明らかにした。
Galaxy AIやBixbyの日本語対応は、日本にあるサムスン日本研究所で進められている。サムスン日本研究所は生活家電やディスプレー、カメラ関連の画像処理などを手がけていた。しかし2024年4月から、AIに関する日本語対応の技術開発が始まったという。
実は2024年3月までは、中国北京にある研究所で日本語音声認識エンジンを開発していたという。ちなみに、機械翻訳エンジンと音声合成エンジンの開発は韓国サムスン電子の開発チームと合同で実施しているとのことだ。
AIの日本語対応は難しかった
AIの日本語対応は、他の言語と違い、結構難しいところが多いようだ。
たとえば、日本語では同音異義語が多いため、同じ読み方でも違った意味を持つ言葉があり、判断しにくいとされている。単語の読みだけでは意味が理解できず、文脈などから意味を導き出さなくてはならない。
また、アラビア数字やアルファベットが混在する点も厄介だ。たとえば、「Galaxy S25」のS25を取ってみても、例えば「エス にじゅうご」という人もいれば、「エス トゥエンティーファイブ」といったり「エス ツーファイブ」など、様々な読み方が存在する。
日本語では主語を省略して話すなど、文字面だけでは理解できないなど、音声だけで処理するには、レベルの高い言語とされているのだ。
しかし、日本の研究所で対応するようになったことで「日本語特有の課題を早期に発見でき、品質向上のスピードが加速した」(サムスン日本研究所 Mobile Solution Lab Artificial Intelligence Part長の赤迫貴行氏)という。

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