このページの本文へ

GPUはRTX 5070 Ti、ゲームプレイにクリエイティブにマルチに活躍!

Ryzen 9 9900X3Dの低発熱でハイエンド&コンパクトゲーミングPC誕生? 話題作や今後登場するタイトルも視野に入れた1台

2025年04月10日 11時30分更新

文● 八尋 編集●ASCII

提供: セブンアールジャパン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

低発熱なRyzen 9 9900X3Dによりコンパクトなケースの採用を実現
ゲームだけでなくクリエイティブ用途もこなしたい人にもピッタリ

──本日はよろしくお願いします。まずは、ZEFT R59WHにRyzen 9900X3Dを採用した理由を教えてください。

中嶋 孝昌氏(以下、中嶋氏):Ryzen 9 9900X3Dは、Ryzen 9 9950X3DとRyzen 7 9800X3Dと比べられることが多いと思います。9900X3Dは、9950X3Dと同じL3キャッシュ機能を備えていますが、9950X3Dと比べると2つのCCDでCPUコアが2基ずつ少なく、12コアとなっています。もちろん、9950X3Dのほうが性能は高いですが、9900X3Dでも十分な性能を持っているといえますし、価格差が2万円ほどあるので、そちらをメモリーやストレージに当てたいといった方に人気です。また、ゲーム用途オンリーでいうと、Ryzen 7 9800X3Dのほうがいいかと思うのですが、9900X3Dはゲームコアとは別に6コアを持っているので、ゲームだけでなく動画編集といったクリエイティブ用途に使いたい人にもオススメのCPUといえます。

──御社では、従来のRyzen 9 7900X3Dを採用したモデルは出されていなかったですよね?

中嶋氏:そうですね。今回9900X3Dの採用を決定したのは、どちらかというと9900Xが弊社で好調というのがあります。9700Xと9950Xで人気が二分するかなと予想していましたので、この結果には驚いています。加えて、今回採用したのが9900X3Dですので、9900Xと比べてゲーム性能が伸びているのは間違いありません。そのため、高い性能というのは大前提で、ゲーム性能とそのほかの用途に対して「丁度いい」と考えるお客様もいらっしゃるのではないかと考え、採用した次第です。

──実際に9900X3Dを検証されて、いかがですか?

中條氏:「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」や「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」を1時間ずつほど計測しまして、すべて「Precision Boost OverDrive 2(PBO2)」をオンにした状態でも温度はずっと70度前後と安定していました。レンダリング系ソフトでいうと「CINEBENCH R23」「CINEBENC 2024」などを計測しましたが、こちらは80度前後となっていました。Ryzen 9 9950X3Dと比べても比較的低い温度を実現していました。

比較的コンパクトなミドルタワーケース「S200 TG ARGB Plus Snow Edition」を採用

Ryzen 9 9900X3Dの発熱の低さに驚いたという中條氏

──では、高性能CPUでかつコンパクトなケースを採用したいという場合は、9900X3Dのほうがいいかもしれませんね。

中嶋氏:それでいうと、今回採用しているThermaltakeの「S200 TG ARGB Plus Snow Edition」は、ミドルタワーケースですけど比較的コンパクトなサイズに収まっています。CPUクーラーは、CoolerMasterでラジエーターが240mmの「MasterLiquid 240 Core II White」となっています。S200 TG ARGB Plusはコンパクトなぶん、天面に360mmのラジエーターは搭載できない仕様になっています。そのため、Ryzen 9 9900X3Dの発熱が優秀なこともあって、このケースとクーラーを採用できたというわけです。

前面には3連ファンが標準で搭載されている

天面はメッシュパネルを採用

S200 TG ARGB Plus Snow Editionの前面も、360mmのラジエーターとファンを付けるスペースはなさそうだ

──S200 TG ARGB Plus Snow Editionは、コンパクト以外に特徴はありますか?

中嶋氏:前面に3基、背面に1基のアドレサブルファンが備わっていて、別途ファンを追加しなくても通気性抜群です。ケースは白と黒2色あって、今回ちょうどよくMasterLiquid 240 Core II Whiteを採用していたので、どちらも白で行けるなと考え、この構成にしました。

カテゴリートップへ