「他社より本人確認が緩く、契約可能な回線が多かった」
当時、三木谷浩史会長は「僕らは料金プランが最強だと思っているけど、いくつかのハードルがあって『乗り換えにくい』とか『本人確認が面倒』とかの声があった。そこで、そういうところをすべて取っ払っちまえと、まあそういうことです。金融ではマネーロンダリングもあるので、本人確認はかなり厳格だ。むしろドコモショップでやるよりは厳格だと正直、思っている」と、本人確認の精度にかなりの自信を見せていたのだ。
一方で、ソフトバンクの宮川潤一社長は「(本人確認の簡素化は)ちょっと問題があるのではないか。本人確認については犯罪防止の観点から非常に重要だと理解している。データ通信回線だったら、いいだろうというのも違う。アプリでも音声通話が利用できる事を考慮すれば音声回線と同様にデータ通信回線でも本人確認をすべき。これは法律を見直した方がいいと感じており、総務省に働きかけて法整備を進めていきたい」と警鐘を鳴らしていたのだった。
本人確認の甘さに加えて、楽天モバイルが厄介なのが、1ユーザーあたりの契約できる回線数だ。既存3社は1ユーザーあたり5回線までという制限がある。しかし、楽天モバイルの場合、なぜか1ユーザーあたり15回線も契約できてしまう。
一人のユーザーのIDとパスワードがわかってれば、10回線以上、不正に契約できてしまうだけに、犯罪組織のターゲットになってしまうのは無理もない。
報道によれば、逮捕された中高生の一人は「他社よりも本人確認が緩く、契約可能な回線数が多かった」と楽天モバイルをターゲットにした理由を語っているという。

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