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石川温のPCスマホニュース解説 第229回

楽天モバイル不正契約問題 本人確認の甘さは反省すべき

2025年03月21日 20時00分更新

文● 石川温

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本人確認を簡素化してきた楽天モバイル

 楽天モバイルは第4のキャリアとして2020年に本格的に携帯電話事業に参入した。月額3000円程度でデータ使い放題が魅力であったが、他社から乗り換えたり、新規契約する際には手続き上、面倒なことも多く、契約獲得に苦戦していた時期があった。

 特に楽天モバイルはリアル店舗ではなく、オンライン契約を重視していた。オンラインで回線契約するには、手続きの途中で、運転免許証やマイナンバーカードを撮影したり、自分の顔をカメラで写し、首を左右に振ったりなど、面倒なことが多い。そうした厄介な動作が発生すると、なれていない人はその場で離脱して、新規契約を諦めてしまうことがある。

 安価なプランが魅力の楽天モバイルにユーザーが興味を持っていても「手続きが面倒」で逃げてしまうのは、楽天モバイルにとっても不幸でしかない。

 そんななか、楽天モバイルは新規契約しやすいよう、本人確認において独自の手法を編み出した。まず、データ通信回線では本人確認を不要とした。

 さらに音声付き回線の場合、通常、既存3社の場合、本人確認をする際、運転免許証やマイナンバーカードなどの提示が求められるが、楽天モバイルでは2023年、楽天銀行や楽天証券、楽天生命に提出済みの本人確認情報があれば、新規契約できるようにした。

 eSIMであれば、契約が完了すれば、すぐに回線が使えるようになる。

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