グーグルは2月25日(現地時間)、開発者向けAI支援ツール「Gemini Code Assist」の個人向けパブリック プレビュー版の無料提供を開始したと発表した。AI支援によるコード生成とレビュー機能を備え、Visual Studio CodeやGitHub、JetBrains IDEなど主要開発環境に対応する。
We’re launching a free version of Gemini Code Assist globally to help you build faster. It comes with:
— Google DeepMind (@GoogleDeepMind) February 25, 2025
🛠️ 180K code completions per month
🌐 Support for all programming languages in the public domain
💡 128K token context window
Get started → https://t.co/w12E5VDPI3pic.twitter.com/UJv98rre8X
無料で使える次世代AIコーディング支援
Gemini Code AssistはGemini 2.0モデルを基盤に開発者向けに最適化されたツールだ。月間18万件のコード補完が可能で、他社無料ツールの90倍に相当する容量を提供する。最大12万8000トークンの大規模コンテキストウィンドウを備え、大規模コードベースの解析が可能となっている。
自然言語によるコード生成機能では「名前・メール・メッセージ欄があるHTMLフォームを作成」といった平易な指示から、Pythonスクリプトのエラー解析まで幅広く対応する。GitHub連携機能ではプルリクエストの自動レビューが可能で、チーム独自のコーディング規約を.mdファイルで設定できるカスタマイズ性が特徴だ。
Google Cloudの開発者向け調査(DORA:DevOps Research and Assessment)によると、開発者の75%以上が日常業務でAIを活用している。一例として、グーグルでは新規コードの25%以上がAI生成後にエンジニア承認されているという。大企業ではAI導入が進む一方、学生やフリーランサー向けの高機能ツールは不足していた。2028年までに世界の開発者人口が5780万人に達すると予測される中、グーグルは「支払い能力に関わらず未来の標準ツールを使えるべき」と考え、このギャップを埋めるために月18万件のコード補完が可能な無料版の提供にいたったという。
現在Visual Studio CodeとGitHub、JetBrains IDE向け拡張機能が公開されており、Gmailアカウントがあればクレジットカード不要で利用開始できる。企業向け有料版ではGoogle Cloudサービス連携や生産性分析機能などが追加される。
