OW2新シーズン「SPOTLIGHT」、アメリカ Blizzard本社取材レポート 第5回
通常モードではカウンターヒーローでも、ビルド次第で積年の恨みを晴らせる?
OW2の新モード「STADIUM」は、ヒーローが限界突破するロマンを求めて開発! 本社で開発陣に直接聞いた
ビルドを完成させてカウンターヒーローへ積年の恨みを晴らせ!
ヒーローはシーズンごとに2~3人追加
──ザリアを使っているときに、相手がD.Vaでとてもつらいマッチングになってしまいました。キャラ変更ができないと、ヒーローピック時点で勝敗が固まりかねないと思うのですが、そのあたりはどのようにお考えでしょうか?
Dion Rogers氏:個人的にはラインハルトが好きなんですが、それだとオリーサに苦戦しますよね。しかし、STADIUMでは、オリーサにカウンターできるような何か、やっと積年の恨みを晴らせるような何かをビルドで見つけられるモードになっています。ヒーローにロマンを持たせるという意味の1つがまさにこれです。ザリアがD.Vaに勝てるようなビルドがきっとあるので、そこはぜひ見つけ出してほしいです。
Dylan Snyder氏:ザリアがD.Vaを苦手としているのは、開発陣も気付いているとことで、今日のプレイテストではありませんが、実はこれより後のビルドで修正しています。ヒーローの数を少なくした利点としては、キャラの相性をよく見ることができるので、何やっても勝てないという状況になったら、修正が入れやすいんです。
──ヒーローの数をしぼったいうお話がありましたが、シーズン実装時もこの数ですか? また、今後増える予定はありますか?
Dylan Snyder氏:実装日には、今日プレイテストしたヒーローに加え、計17人のヒーローで遊べます。もちろん、今後ヒーローを追加予定です。最終的にはノーマルモードと同じヒーローリストにしたいです。それは時間がかかりますし、各シーズンに何人追加できるかはわかりませんが、各シーズンごとに2~3人は追加したいと考えています。一番考えなくてはいけないのが、現状のSTADIUMにどのヒーローがふさわしいか、楽しいかを考えて追加の順番を決めます。
──今日プレイできたヒーロー以外で、このヒーローの三人称視点が見たい、プレイしてみたいというヒーローはいますか?
Dylan Snyder氏:私の推しのハンゾーですね。私が決めることではないのですが、はやく実装してくれないかなーと期待してます(笑)。待ち遠しいですね。
Dion Rogers氏:トレーサーですね。彼女の素早い動きを三人称でどう表現するのかを見ることがとても楽しみです。
──パワーと呼ばれているヒーローの固有アビリティには、選択できるラウンド数が決まっていて、かつシナジーを重視されているように感じました。また、キリコをプレイしていてとてもマイルドだなと思ったのですが、これはシナジーを重要視しているからでしょうか?
Dylan Snyder氏:初心者が最初に遊んでいくうちに上手くいくように設計しているのですが、それを忠実に従ってほしいわけではなく、冒険したビルドも模索して新しいものを作ってほしいです。ただ、明確な方向性がほしい人や、ビルドを組むのが面倒な人にとっても遊びやすいようにしています。キリコの場合は、全体的にみてやり過ぎだよなというアビリティは抑え気味にしています。爆発するクナイはちょっと強すぎたので(笑)。
Dion Rogers氏:キリコは最初、好きなところにテレポートしてクナイを投げて、爆発して、壁を反射してというとんでもないヒーローができました。そこで、強すぎるという意見があったので、調整しました。そういう調整がやはりデザインするなかで一番挑戦なんです。すべてのヒーローに強い選択肢を与えたいですが、その強いヒーローに対する明確なカウンターは何か、カウンターを明確に作らなくてはいけないことに力を注いだので、その部分は難しいですね。
──ありがとうございました。
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