OW2の「パークシステム」について開発者に色々聞いた「パークで戦略の幅を広げてほしい」

2025年02月15日 12時00分更新

文●八尋編集●ASCII

パークがメタ化するのは恐らくまだまだ先
パークですべての強さが決まるわけではない

パークはバランス調整やローテーション、刷新などを実施して常に新鮮な状態を保つことも検討しているという

──オーバーウォッチ2のプレイヤーは熱心な方が多いので、パークを実装したら色々な議論がなされて、メタ化していくのではと思っているのですが、ある程度メタ化するのは想定されていましたか？　それとも開発者も驚くような戦術が誕生すると思っていますか？

Alec Dawson氏：今回は、プレイヤーの皆さんが新しく学び直すことが多いので、メタ化するのはまだまだ先の話かなと想定しています。一番念頭に置いておきたいのは、各ヒーローの強さは、パークですべて決まるわけではありません。ベースのアビリティやウルトがあって、それに追加するかたちでパークは存在します。そのため、パークがすべてということにはなりません。バランスを調整したり、古いパークをローテーションしたり、ガラッと変えたりして、常にゲームを新鮮な状態に保てるようなことを考えていますので、テンプレ化するというのは、現段階では考えていないです。

──パークが実装されたことで、各ヒーローの1つの調整のチェックする時間が増えました。そういったことでゲームのバランス調整や、新ヒーローなどの実装までの間隔が広がる可能性はありますか？

Alec Dawson氏：ヒーローの追加スケジュールに変更はありません。バランス変更もシーズン初めと中盤に行なう予定です。まずはプレイヤーの皆さんにパークシステムをさわってもらって、経験をふやして考えてもらうことが大事なので、急激に調整するというのは考えていないので、皆さんで存分に遊んでいただいて、何か問題が発生したら調整しようと思っています。

パークによるシナジーはぜひ見てみたい
ぶっ壊れシナジーが出てくるまでは様子を見たい

──実際にプレイして、ぶっ壊れたパークは確認できなかったですし、パークのバランスもいいなと感じました。今回が仲間5人でボイスチャットでプレイするというわけではなく、ボイスチャットなしでいわゆるソロプレイのような試遊だったからか、ヒーローのパーク同士のシナジーなどは感じられませんでした。これが上手いプレイヤーがボイスチャットを使ってプレイしたときに、ヒーロー同士のシナジーが生まれる可能性は考えて開発されたのでしょうか？

Alec Dawson氏：戦略的なシナジーを生むパークを使った連携は、ぜひ見てみたいですね。オーバーウォッチ2の素晴らしいところは、色々なスキル枠で違う遊び方がありますし、ボイスチャットのあるなしでも遊び方が違ったりするので、やはりパークは主に自分のヒーローに作用するものですが、ほかのヒーローにも作用するようなパークも多少は用意しています。そこでメタが固まってしまったり、高いバーストダメージが出たりしても、問題視されるまでは、シナジーを探してほしいなと思っています。

──個人的に好きなパークを教えてください。

Alec Dawson氏：バティストがマイナーパークで自動的にヒーリングできるようになったときに、タレットが肩にちょこんと乗って、仲間を回復するレーダーを勝手に撃つようになります。やっぱりそれが彼の物語にもうちょっと深入りできたような気分になれます。今までよりキャラクターを掘り下げることがパークによってできるようになります。また、ラマットラのメジャーパークの1つでは、爆弾を爆破できるようになります。このように目に見えて変わるのを見るのは楽しいですね。