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サービス開始から9カ月で導入実績100事業所を突破

部品不足は譲り合いでカバー。製造業の部品調達マッチングプラットフォーム

2025年02月04日 07時00分更新

文● 松下典子

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 日本製鉄発スタートアップのKAMAMESHIは、中小製造業向けの設備部品管理・マッチングプラットフォーム「Kamameshi」の導入先が2024年末時点で105事業所を達成したと発表した。

 人手不足が深刻化する製造業の現場ではDX化が急務だ。特に昨今は、世界的な部品不足に加えて、猛暑による工場内の電気系設備の故障が相次いでおり、設備部品の管理や故障時の対応の効率化が求められている。

 そんななかで、中小製造業向けの設備部品管理・マッチングプラットフォーム「Kamameshi」は、2024年4月からサービスを開始し、9カ月で導入実績100事業所を突破。今後は、2025年6月に150事業所、12月に200事業所への導入を目指している。

 「Kamameshi」は、社内で保有する部品管理システムと、会員間の予備品の売買取引を仲介するマッチングプラットフォームの2つのサービスを提供する。部品管理システムは、個々の部品ごとに二次元コードを生成し、コードの読み取りで簡単に棚卸作業ができる。また、発注漏れ防止のアラートの設定や生産終了品の把握、設備と予備部品の紐づけといった機能も搭載する。現在は、7か国語(日本語、英語、タイ語、中国語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語)に対応しており、海外拠点も一元管理が可能だ。

 マッチングプラットフォームは、フリマアプリのように、登録会員同士で必要な部品を売買できるサービスだ。例えば、故障した設備の修理に必要な部品が既に製造終了していた場合でも、他社の工場に在庫があれば、融通してもらえる可能性がある。また、設備の入れ替えなどで不要になった部品を他社に販売することで有効活用できる。

 さらに、会員企業の要望に応じて、部品在庫の棚卸しの代行や、設備故障のリスク調査、設備保全人材の育成といったコンサルティングも提供している。

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