GeForce RTX 50シリーズまとめ 第8回

最高の画質＆フレームレートで遊びたい人にとっては福音である

GeForce RTX 5090をゲーム15本で検証、DLSS MFGでRTX 4090を圧倒!!

「Call of Duty (Black Ops 6)」

　Call of Dutyは「Black Ops 6」を使用した。画質は「極限」に設定。本ゲームはDLSSやFSR 3などのフレーム生成にも対応している。しかし、eSports要素の強いタイトルであるため、使用せずに検証する。ゲーム内ベンチマーク再生時のフレームレートを計測した。

Call of Duty (Black Ops 6)：1920x1080ドット時のフレームレート

Call of Duty (Black Ops 6)：2560x1440ドット時のフレームレート

Call of Duty (Black Ops 6)：3840x2160ドット時のフレームレート

　フルHDではRTX 5090のRTX 4090に対する平均フレームレートの差は小さい（13％）。しかし、解像度を上げるほどにその差は開いていき、4KではRTX 4090よりも59％伸びた（1.6倍弱）。

　もちろん、eSports性の高いこのゲームにおいて、4Kでプレイするメリットは遠くまでクッキリ見えるという、視認性程度しかあげられない。それでも超高フレームレートでプレイできるという点においては、RTX 5090の意義はあると言えるだろう。

Call of Duty (Black Ops 6)：ベンチマーク中におけるTotal Board Powerの平均値（左3つ。単位：W）、および10Wあたりのフレームレート（右3つ。単位：fps）

　Overwatch 2に比べて、ベンチマーク中のTBPは少なくとも100W程度は下がっている。GeForceよりRadeonに最適化度が高いがゆえの結果であるとは思うが、このゲームに関して言えば、ゲーム中のワットパフォーマンスはRTX 4090より向上している。解像度が高くなればなるほどRTX 5090のアドバンテージが出てくる。

「Tiny Tina’s Wonderlands」

　Tiny Tina’s Wonderlandsは、画質「バッドアス」に設定。ゲーム内ベンチマーク再生時のフレームレートを計測した。

Tiny Tina’s Wonderlands：1920x1080ドット時のフレームレート

Tiny Tina’s Wonderlands：2560x1440ドット時のフレームレート

Tiny Tina’s Wonderlands：3840x2160ドット時のフレームレート

　どの解像度でもRTX 5090はRTX 4090に対してアドバンテージを示せてはいるが、解像度が低いと両者の差は小さくなる。ただし、最低フレームレートに関してはフルHDおよびWQHDではRTX 5090が下回るなど、最新世代のフラッグシップの割には弱みもあることがわかる。

　RTX 5090のフルHDゲーミングは、車で言えば速度とギアの組み合わせが悪い感じがある。超高負荷なゲームグラフィック描画に焦点を合わせた設計と言うほうが正確だろう。

Tiny Tina’s Wonderlands：ベンチマーク中におけるTotal Board Powerの平均値（左3つ。単位：W）、および10Wあたりのフレームレート（右3つ。単位：fps）

　Overwatch 2と似たような感じの電力の使われ方である。ワットパフォーマンスはフルHDやWQHDでは前世代よりやや劣るが、4Kでは消費電力の上昇ぶん相応の性能向上が見込める。

「Starfield」

　ここからはゲーム側がDLSS SRやFG対応である場合は、積極的に使用して検証する。まずStarfieldでは画質「ウルトラ」、異方性フィルタリングは「16x」に設定。DLSSは「クオリティー」かつDLSS FGを有効とした。都市ニューアトランティスのMAST地区を移動する際のフレームレートを計測した。

Starfield：1920x1080ドット時のフレームレート

Starfield：2560x1440ドット時のフレームレート

Starfield：3840x2160ドット時のフレームレート

　Starfieldも平均フレームレートにおいては解像度が高くなるにつれ、RTX 5090とRTX 4090の差が大きくなるというパターンである。ただし、最低フレームレートの出方はTiny Tina’s Wonderlandsと同様、フルHDとWQHDではRTX 4090を下回る。

Starfield：ベンチマーク中におけるTotal Board Powerの平均値（左3つ。単位：W）、および10Wあたりのフレームレート（右3つ。単位：fps）

　TBPはOverwatch 2やCall of Dutyよりもかなり低い。Overwatch 2ではRTX 5090はWQHDでも平均500Wを超えていたが、Starfieldでは400Wにすら届いていない。RTX 5090は確かに消費電力の上限は高いものの、ゲームの設計によっては必ずしも600W以上消費するとは限らないのだ。