GeForce RTX 50シリーズまとめ 第4回

TGPは575Wだけど、SDGsを意識したデザイン？

GeForce RTX 5090 Founders Edition開封の儀、12V-2x6変換ケーブルは6＋2ピンが4系統

　AIを利用した新しいレンダリング技法「ニューラルレンダリング」や、ゲームのフレームレートを最大4倍まで高める「DLSS MFG（Multi Frame Generation：マルチフレーム生成）」に対応したNVIDIAの最新アーキテクチャー「RTX Blackwell」。そのフラッグシップモデルにあたる「GeForce RTX 5090」の発売日（2025年1月30日）までカウントダウン状態に入った。

　今回、筆者は幸運にもNVIDIAより純正デザインのカード「GeForce RTX 5090 Founders Edition」（以下、RTX 5090 FE）をお借りし、テストする機会に恵まれた。パフォーマンスレビューにはまだ時間を要するが、RTX 5090 FEの開封の儀は許可されたのでここに紹介したい。

外箱は歴代でもかなりコンパクトな部類

RTX 5090 FEの輸送箱はRTX 40シリーズの時よりもかなりコンパクトだ。今世代のFEはDouble Flow Through設計のおかげで2スロット厚になったので、箱も薄さを強調したかったのだろうか？　ただし、見た目に反してズッシリと重い

外周の封を切って展開すると中からカードを保持するパッケージが現れた。黒いカードが入っているとは想像できない展開に戸惑う

石のように見えるインナーケースは実は段ボールというか、密度の高い紙ファイバーの板というべき素材である。よく見ると表面に「GeForce RTX 5090」と彫ってある。前世代だと巨大な発砲ウレタン製の緩衝材だらけだったことを考えると、梱包材から100％プラスチックを排した（NVIDIA談）今世代はSDGsなデザインと言える。表面に刻印がないのも、（インナーケースのみ）インク不使用を狙ったものらしい

インナーケースを手に取ると、全体の箱の重さのほとんどをこのインナーケースが占めることに気がつく

インナーケースの下にはアクセサリーボックスが隠れていた。この手の段ボール製ケースは単なる輸送用の箱であることが多い。しかし、RTX 5090 FEの場合、大外の段ボールは（化粧をしていない）化粧箱の役割を果たしているようだ

アクセサリーボックスには簡単なマニュアル（自作erなら常識レベルのことしか書いていない）と、PCI Expressの6＋2ピンケーブルを12V-2x6に変換するケーブルが入っていた

同梱の変換ケーブル。TGP 575Wのカードだけあって、4系統のPCI Express 6＋2ピンケーブルを必要とする

中にはRTX 5090 FEが鎮座。カードの形にくりぬいた段ボールを重ねてカッチリとしたケース（NVIDIAでは“Die-cut”と呼んでいるらしい）に仕上げているが、このデザインは今までのFEにはないデザインセンスだ。ちなみに、このインナーケースはカードの展示にも使えるとのこと