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田口和裕の「ChatGPTの使い方!」 第29回

動画生成AI、無料プランでも使い倒せば月200本作れます サービス同士の違いも比較しました→Runway、Pika、Hailuo、Kling、Luma、Kaiber、PixVerse

2024年12月24日 07時00分更新

文● 田口和裕

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集計:無料でも毎月◯◯本のAI動画を生成できる

 それではここまでの調査結果を集計してみよう。月間無料生成可能本数を見るとHaulioが約90本と突出しているほか、PixVerse、KLINGなどかなりたくさんの動画を無料で生成できることがわかる。RunwayとKaiberはクレジットの配布が初回のみだが、後者は追加で5ドルからクレジットを購入できる。

順位 サービス 生成可能本数 クレジット詳細 クレジットの追加購入
1 Hailuo 約90本/月
(3本/日 × 30日)
100クレジット/日
1本30クレジット
2 PixVerse 初月:最大63本
2ヶ月目以降:最大60本/月
初回90クレジット + 60クレジット/日
1本30クレジット
不可
3 KLING 約36本/月 366クレジット/月
1本10クレジット
4 Pika 10本/月 150クレジット/月
1本15クレジット
不可
5 Dream Machine 4本/月 400クレジット/月
2本セット160クレジット
不可
6 Runway 5本(初回のみ) 125クレジット
Gen-2使用時1本25クレジット
不可
7 Kaiber 3本(初回のみ) 50クレジット
1本15クレジット

 以上を鑑み、最終的な結論として「無料でも複数のサービスを利用すれば初月に211本、それ以降も毎月200本の動画を生成できる」ということがわかった。

期間 合計生成可能本数 備考
通常月 200本/月 90 + 60 + 36 + 10 + 4
初月 211本/月 90 + 63 + 36 + 10 + 4 + 5 + 3

 AI動画生成は発展途上の技術であり、各サービスは日々アップデートを重ねている。2024年に入ってからは、OpenAIのSora、GoogleのVeo2、メタのMovie Genなど、主にビッグテックによる発表も相次いでいる。サービス間の競争も今後さらに白熱し、品質や機能面での進化が加速しそうだ。

 こうした状況を考えると、今すぐ特定のサービスにサブスクリプションで投資するのは少し早いかもしれない。もちろん無料プランには待ち時間が長かったり最新のモデルを使えなかったりといったデメリットはある。だが、現時点での無料枠は十分に充実しており、複数のサービスを並行利用しながら、自分に合ったものを見極めていくのが賢明だろう。

田口和裕(たぐちかずひろ)

 1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
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