マカフィーは10月7日(現地時間)、2024年版「Celebrity Hacker Hotlist(セレブリティ・ハッカー・ホットリスト)」を発表した。同調査は、オンライン詐欺やサイバー犯罪に悪用されやすい有名人の名前をランキング形式で示したもので、2024年は米国の女優スカーレット・ヨハンソン氏が1位となっている。
1位から10位までのランキングは以下のとおり。
1位……スカーレット・ヨハンソン(女優、歌手)
2位……カイリー・ジェンナー(インフルエンサー)
3位……テイラー・スウィフト(歌手)
4位……アニャ・テイラー=ジョイ(女優)
5位……トム・ハンクス(俳優)
6位……サブリナ・カーペンター(歌手)
7位……シドニー・スウィーニー(女優)
8位……ブレイク・ライブリー(女優)
9位……ジョニー・デップ(俳優)
10位……アディソン・レイ(歌手、女優)
マカフィーによると今回トップ10入りしたのは、いずれも偽広告や仮想通貨詐欺、チケット詐欺などに名前や顔写真などを利用される被害が確認された人物。日本でも著名人の写真を無許可で使用した詐欺広告が問題視されているが、米国でも状況はあまり変わらないようだ。
同社はAIの発達でディープフェイク画像の生成が簡単になったことも、原因の1つと分析。著名人本人のイメージダウン、ブランド価値の低下といった直接的な問題だけでなく、AIを開発する側の説明責任に関する問題でもあると指摘している。
一般にAIを使ったディープフェイク画像は非常に精巧で、専門家でも真贋の区別は難しい。同社はこうした状況を踏まえ、ユーザーに対して「SNSで接した情報に疑いの目をもつこと」「信頼できる情報源と照合して、事実確認をすること」「安全性を確認していないサイト等に個人情報を渡さないこと」といった対策を推奨している。