炎上から学ぶ、パスポートの最新事情
なぜパスポートにラブレターを書いたらダメなのか
2024年10月02日 07時30分更新
■旅気分でのSNS投稿には気をつけて
出入国審査を通過してスタンプが押されたページを記念に撮影し、そのSNS投稿もよく見かけますが、これも要注意。実はパスポートの下部にパスポート番号が記載されているので、それが漏れてしまうのです。
パスポート番号はドットで書かれているので、意外と気がつきにくいんですよね。パスポート番号が漏れてしまっても、それだけでほかの個人情報が漏れたりするケースはほぼありませんが、名前や生年月日、住所などと組み合わせることで詐欺行為などに悪用される可能性があります。パスポート番号を登録しているWebサイトがない人はそこまで神経質になる必要はありませんが、一応パスポートの各ページに番号が記載されていることは頭に入れておきましょう。
■出入国スタンプを押す場所が無くなったら?
パスポートはビザを貼り付けたり、出入国のスタンプを押していくため、渡航回数が多いと査証欄のページを使い切ってしまうことも。以前は1回だけ査証欄を追加できる増補制度があり、現在、自分のパスポートも増補されている状態です。
ところが旅券法令改正によって、この増補制度は2023年3月で廃止となってしまいました。そのため、査証欄に余白がなくなった場合は、新しいパスポートを申請し直す必要があります。
その際、「切り替え申請」と「残存有効期間同一申請」のふたつから選択可能です。切り替え申請は新規で申請するのと同じく、10年(1万6000円)か5年(12歳以上/1万1000円、12歳未満/6000円)となっています。
一方「残存有効期間同一申請」は、現在所持しているパスポートの有効期間満了日と同一のパスポートが発行でき、料金は6000円となっています。また切り替え申請と残存有効期間同一申請どちらもパスポート番号は新しくなるため、番号は引き継がれません。
パスポートの査証欄に空白が少ないと入国拒否となるケースもありますので、残り3ページを切ったら申請し直したほうがいいでしょう。ちなみに結婚や離婚、本籍の都道府県が変わった場合も、残存有効期間同一申請で変更可能です。
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